岐阜新聞ホームページ「6月21日付朝刊:新岐阜百貨店、12月閉店」

きょうは地元である岐阜市の話をしよう(岐阜市の隣の関市出身だが)。
名古屋からほど近くの岐阜市は、商業活性化という点でなかなか独自性を打ち出せないでいる。
電車で20分ほどなので、「気合い」を入れて買い物に行くのは名古屋になってしまう。
普通の買い物をするには、郊外にある大規模ショッピングセンターで十分である。
じゃあ誰が岐阜市内の百貨店を使っていたのかな?と考えると、やはり高齢者が多かったと思う。
日常の買い回り品から、気合いを入れた買い物、孫へのプレゼントなど、ほぼすべて。
というか、自分のまわりを見てもそうだった。

岐阜市内には、百貨店が3つあった。
6年前に撤退した「岐阜近鉄百貨店」。
そして今回撤退が決まった「新岐阜百貨店」(名鉄岐阜駅のターミナルデパート)。
最後に残ったのは「岐阜高島屋」。このひとつになった。
JR岐阜駅周辺は、名古屋通勤圏として都心居住の方向でまちづくりが進む。
駅前には「岐阜シティ・タワー43」なるビルも建つ(岐阜駅西地区市街地再開発組合HP)
ただ、路面電車もなくなり、高齢者の移動する自由をますます狭めてしまった気がする。
高齢者の住みやすいまちという観点から、岐阜のまちを再考する必要がありそうだ。

「シンギフ」なきあとの、名鉄岐阜駅周辺の活性化をどうするか。これも大きな問題だ。
方向としては、都心居住の流れでまちづくりを進めていくのもありかなと思う。
ただ、日常の買い回りができる店がなければ、生活にはとても不便だろう。

今度実家に帰ったら、デジカメを持って岐阜の現状でも見てこよう。