DNAが来た日の夜、なぜか眠れずに読んだ本。
それが、野田由美子『民営化の戦略と手法』(日本経済新聞社、2004)である。
PPPの本はこれで4冊目。内容はかなりよくわかるようになっている。

いままで読んだ本では多くの国内事例を扱っていたが、それらよりも理論や戦略的な立場を明確に示している。
また所有権移転型民営化(いわゆる狭義の民営化)についても詳しく書かれていて、いい感じ。

第7章は、「民営化ビジネス戦略の構築」という題名である。
民営化ビジネスに対して、民間企業はどのような態度をとる必要があるのかが書かれている。
このような記述はほかの本にはなく、この本の大きな特徴となっている。

この本は、諸外国の事例をもとにして説明がなされており、
これ1冊で、PFIやPPPを理解しようとすることは若干むつかしいといえよう。