まず、ゼミ前に読んだ本を紹介。
辻山幸宣編『協働社会のスケッチ』(ぎょうせい、2001)である。
協働の事例集といえばよいのか、そういう趣旨の本。
「これが協働?」という事例もあり、協働ということばに疑問を感じてしまう本。
ほんとうの協働というのは、いまの日本にほとんどないということがわかる。
聞こえはよいので「協働!協働!!」と使ってしまうが、本質的なものを見失う可能性がある。

もう1冊は、きょう読んだ本。
朴煕『代議士のつくられ方』(文春新書、2000)である。
1996年、東京17区(葛飾区・江戸川区一部)における平沢勝栄(当時新人)の選挙選を丁寧に追って
どのような選挙戦略をとって当選に至ったかを分析している。
組織型選挙の神髄を見せられるような記述がたくさんでとてもおもしろい。オススメ。
また、平沢勝栄がなぜ拉致問題に真剣になり、メディアによく出るかがわかるはず。
自分の中では「警察官僚出身だから」と思っていたが、その理由だけではないという結論に至った。
高校の図書館に平沢勝栄の本『明快!「国会議員」白書』があり、高校時代それを読んだ。
行く床屋は髪型なんか気にせずに毎回変えるとか、かなりおもしろかった記憶がある。