きょうは、のんびり本を読むことにした。

まずは、卒論のことを少しでも進めるために、
世古一穂『市民参加のデザイン』(ぎょうせい、1999)を読んだ。
市民と行政との協働を進めるために、NPOをどのように生かせばよいのか、
参加制度をどのように形づくればよいのか、著者の経験をもとにして書かれた本である。

ワークショップの運営手法については、事例を交えながら説明されている。
これと、「金沢まちづくり市民研究機構」と比較すると卒論で使えるかも。
全体的には読みやすい本だが、「お役立ち情報」は少なかった…。

次は、浜野保樹『模倣される日本』(祥伝社新書、2005)。
文学部地理学研究室の神谷先生からの一言メール「本です」と紹介されたので読んでみた。
これは、日本人が作ったさまざまな文化(アニメ、映画、ファッションなど)が、世界で高い評価を得ていることを紹介した本。
「高い評価を得ること=マネされること」それが題名にも表われている。
国や地方の文化戦略を考えるとき、この本に書かれている視点は重要だと思う。

この本には、ちょこちょこと金沢のコトが書かれている。
著者が、「eAT KANAZAWA」というデジタルアートの祭典の立ち上げ時からかかわっているからだという。
eATも含めて、金沢市は文化戦略をいろいろと練っている。
金沢21世紀美術館も文化戦略の核として位置づけられるし、
姉妹都市であるナンシー市とのファッションやデザインなどの連携もそうだ(2005年5月7日付北國新聞記事参照)

「文化戦略が経済を活性化する」 このような視点を大切にすべきだと感じる。

最後に、全然関係ないですが…
友達何人かに「絵文字なんか使って世間に迎合してるなんてお前らしくない!」
と言われたので、今回は絵文字なしにしてみました。…絵文字をつけたい衝動にかられつつ(笑)