団体バスでちょいと旅に出た。バス旅行で、つき物なのが、トイレ休憩。サービスエリアでバスから降りて、「先の時間が読めませんから、今行っといてください。」の言葉にみんな一斉にトイレに走る。
 他にもバスはいっぱい来てるから、トイレには当然のごとく、列ができる。男性の方は、そうでもないのだが、女性の方は時間がかかる。男性用に入っていくほどの勇気はまだ持ち合わせておらず、辛抱強く待つ。真剣にいきたかったら、絶対間に合わないだろう、「えらい人やなあ」などと、笑ってられるうちはまだいい。
 ふと、横を見ると、身障者用マークのトイレ。
すでに列ができている。杖をついた人もいるが、明らかに健常者も並んでいる。普通のトイレと水の流し方など、勝手が違うので、戸惑って、一人一人に時間がかかる。なかなか順番は来ない。事が事なので、みんなだんだん表情が厳しくなっていく。
と、そこに、知的障害と思われる息子を連れた父親がやってきて、「ここは障害者用やろ、あんた、障害者か?ちがうやろ、先に行かして」と列の前へ。「この子は障害者で、今行きたいのや」と。
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確かに、障害者用を健常者が利用するのは間違っている。でも、いきなりやってきて、「障害者、障害者」と強引な態度はいかがなものか?
ずっと我慢して待っていた、杖をついたおばあさんたちの立場は?
 
 こんなに混雑しないところでは、障害者用はあいていることが多く「どなたでもどうぞ」と書いてある。
わたしもあたりを見て、行けそうだったら、利用することもある。でもこのサービスエリアでは、そうは書いてなかった。利用できる人のイラスト(お年寄り、身体障害者、妊婦、赤ちゃん連れ)が描かれていた。なら、やっぱり健常者の利用は間違っていることになる。
 障害者、健常者のマナーが問われる。