8月6日、広島は、60年目の原爆の日を迎えた。

先日のTV番組で、胎児のときにお母さんのお腹の中で被爆した「小頭症」の方々が紹介されていた。
知能障害(3歳や5歳の知能)や奇形を持って生まれた、今60歳の彼ら。
母をなくしたある女性は、今も原爆ドームを見ると、母を思い出し泣き出してしまう。
物をため込む習慣のある女性は、「捨てるよ」という言葉に暴力的になり、自分の手を噛んでしまう。
年老いて病に倒れた親の看護をする糖尿病の男性。病人が病人を看る生活だ。
こんな子供たちとなんども死のうと思った親たち。

60年たってもなお、原爆の後遺症で苦しんでいる人々
語りたくてもあまりのつらさに語れない人々がいる。

こんな現実を知っているのは、わたしたち日本人だけかもしれない。
 アメリカでは、「あの原子爆弾のおかげで戦争が終結し、平和が訪れた」と教えられているようだ。
原子爆弾の恐ろしさ、核の怖さを身近に感じることなく、ただの兵器の一つとして考えているようだ。(そういえば、アメリカ映画での核兵器の扱いは結構軽い感じだ、その脅威も後遺症も表現されない)
60年経っても終わらない、この継続的被害のことなど
思いもよらないことだろう。死没者数24万2437人、もっと増えていくだろうことも。
 原爆投下のフィルムを撮影したアメリカ人が、来日し、原爆記念館を訪れ、被爆者と話した。
が、彼は、この現実にショックは受けながらも、悪いことはしていないし謝る気持ちはないと言い、「Remember PEARL HARBOR 」を繰り返すばかりだった。

何が、「パールハーバーを忘れるな」だ!
じゃ、9日に長崎に落とした別型原子爆弾はナンなんだ?その威力を確かめたかっただけじゃないのか?!

わたしは、別に愛国主義者でもなんでもない。
でも、
許せない!
自分ちの被害ばっかり主張して、わけのわからん大義名分で戦争し、正義を主張する国、アメリカ。
ごめんなさい、アメリカという国は嫌いです!

またすぐ9日が来ます。
時がたっても語り継がなければならないこと、

Remember 広島、
Remember 長崎。