12日は、がんで逝った友人の命日だ。
わたしは、何を隠そう、ジュリーの長年にわたるファンである。(沢田研二と書かんとわかってもらえないか)彼女とは、そのジュリーつながり。
 ある友人からの紹介で知り合った。彼女はわたしより年上で、優しくて静かぁな人だった。ジュリーのことを「ジュリーさん」とよび、ビデオもCDもなんでも、ジュリーさんのものならなんでも買って、持っていた。コンサートにいつも一緒にいっていたが、キャーキャー叫ぶわけでもなく、踊るわけでもなく、ひたすら歌を聴き、双眼鏡を覗いていた。
 人の悪口を言わない人で、なあんか、心安らぐ人だった。
 わたしの劇団の公演にも、必ず来てくれて、泣けるような話でなくても、「なんかカーテンコール見てたら感動して涙が出ましたよ」って言ってくれて、ジュリーのビデオを楽屋見舞いに持ってきてくれていた。
 自分で、「わたしはがんです」って淡々と書いたイラスト入り(そう、彼女は漫画の先生だったのです)手紙をくれて、必ず良くなると信じて病気と闘っていた。
 彼女の死は、まさか?!の出来事だった。本人もそう思っていたに違いない。でも、死を悟ったとき「わたしは、何も悪いことをしていないから、、きっと天国にいける」と言っていたそうだ。
 
 今、わたしは、その友人を通して知り合った友人と、ジュリーのコンサートや舞台に行っている。そのたびに、彼女のことを思い出す。きっと、天国から、双眼鏡を覗いて、ニコニコしてるに違いない。
 そっちでも、ジュリーさんのビデオやCD売ってますか、まりこさん!