こんばんは。
今回は監査論(論文)について書きたいと思います。

監査論は苦手な人多いですよね。
私も論文前、自信はあんまりなかったです。

短答のときブレが激しい科目で得点が予測できなかったものでしたが、知識問題にも助けられて短答本番は満点でした。
と、これで「おれ、監査論得意なんじゃね?」なんて思ったものでしたが笑、論文もやはりブレが激しかったです。かといってまったくできなかったかというとそんなこともなく、論文答練で全国ランキングに何回か載ったこともあったり、平均を割ることもありました。
論文本番ではミスりましたが・・・笑

私がずっと意識してたのはブレをなくすこと。
監査論はアドバンテージ取れる科目でないと自分の中で位置づけていたので、どんな問題でも論文ボーダーである52は確保したいと考えていました。

さて、論文本試験ですが、2010年度試験ではいきなり驚かされましたね。
TACの答練で解答用紙は4枚で慣れていたので、2枚は焦りました。
しかも、1題目はたった3問。一問あたり点数いくらなんだよ・・・ってびびりました笑。

そして、予備校で大本命とされた内部統制監査は出ずに2年連続でGCとか出るし、初日一発目にしては動揺を誘うのにばっちりでした笑。

最近の本試験の傾向として事例問題が多かったのですが、2010年度は第1問は理論のみでした。
第2問は四半期レビューとGCの事例問題でしたが。
TACの解答速報にも書かれているように、これからも純理論のみの問題が出る可能性は高いってことですね。

では、どう勉強していたかについて書きたいと思います。
一番意識してたのは背景です。監査論に関しては他の科目よりもこれに着眼してた気がします。
監査論は監査っていう業務の理屈です。どんな業務にもおおむね背景が存在するので、それを考えるってことです。

それを意識しながら、最初はテキストを精読していました。
過去問も見ながら(解くわけではない)、どんな出題傾向かも頭に入れて、テキストを読んでいました。
でも、そんなものはすぐ飽きちゃうので、2月の応用答練始まるあたりから09目標の時の応用答練などもやって解説から勉強してました。
問題→テキストのパターンです。

そこから本試験まで基本的には演習中心にしました。
ですので、私が使った教材は答練とテキスト(基準集、改訂前文とか載ってるテキストも)だけです。

その中心となった答練を使って勉強するときに意識してた点を挙げます。
それは問いに対して、いかなる理由付けで答えているのかに着目するだけです。
おそらくどの問題も理由付けを聞いてくることが多いです。事例問題でも、答え(結論)はわかってるけど、どう理由づけたらいいかで悩むことが何度もあります。
答練中は自力で考えて、思考しまくってってそれしかないんですが、問題はあとでどう復習し、自分のものにするかなんで。

答練の模範解答や解説を熟読することをおすすめします。考えて何度も。覚えちゃうくらい。

そうしていくとあることに気がつきます。
ある解答のロジックがいろんな問題で応用できることを。
実際、答練ででてくるフレーズは同じものが多いです。

その部分を覚える。

例えば、GCに絡んでる問題だと最初にGCがいかなるものかを述べながら論述をスタートさせることが多いんですが、TACでは「継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象または状況は、事業活動の継続という財務諸表の作成に関わる重大な問題であり、~、企業に及ぼす影響は著しく重要であると考えられ、~」といったフレーズが使われてます。GCがいかに大事かを理由づける文章ですので、もちろん配点もくるでしょう。そして、GCに絡んだ問題であれば、そこから論理展開させることも簡単になるはずです。
他の例でいうと、追記情報とかの話では必ず「財務諸表を用いた企業の状況に関する利害関係者の判断を誤らせないようにするため」ってフレーズが入ってます。

これらのフレーズはめっちゃ使えるので、覚えちゃいましょう!
何本もフレーズをストックしてるとものすごい書きやすくなると思います。
さらにそこに点数がきたりしますからね。

私は答練中心にしか勉強してなかったですけど、そこにある理屈をひたすら考えて、そして、使えそうなフレーズは暗記しちゃうという感じで勉強してました。

続いて、事例問題なんですが、これは各分野の理論的背景につながってる問題が多いんで、理屈をおさえる勉強である程度はカバーできるのではないかと思います。
結局答えみたら、こんな抽象的な一般論を答えさせるだけやったんかと思うことも多かったです。
事例はいくら場数ふんでも意味ないとか思わずに、その背景を意識して、どんな事例でも理論部分に昇華させて考えるのがいいと思います。

実務的な問題でありがちな「この監査手続はなにをするためか?」ってのは、基準に例示されてる監査要点に当てはめて解くとだいたいいけるかと思います。あれは一種のフレームワークなんで。

基準集は基本使いませんでしたけど、今年の問題でどっかで使えた部分があったとかいう噂を聞いた(本当かどうかは知らない)ので、素読することはないと思いますけど、どこに何が書いてあるかは時々ひいて覚えてるともしかしたら使えるかもしれないです。
あと、よく言われることですが、前文は理由付けに使われることが多いので読んでおくといいと思います。


以上です。