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誰もが知っているプロレスラー、「タイガーマスク」。

プロレスに興味がない人でも名前くらいは知っているのでは。漫画やアニメ、実写映画もありますし。

通常、自分の世代のプロレス者がタイガーマスクといえば、それは初代タイガーマスクの事。

漫画やアニメではなく、本物のタイガーマスク。かつて新日本プロレスのリングに上がっていました。

このタイガーマスクの覆面、度重なる改良を加えていったせいか、大変出来がよくカッコイイ。

後期は、呼吸が苦しくならないよう口の周りが大きく空いたものになっていきました。

こんな。

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デザインだけで無く、実用性も考慮されて作られていった、と。本人の改良の要望もいろいろあったのでしょう。

しかしこのマスク、初登場時のものは酷い出来で。タイガーマスクの「中の人」、佐山聡氏も幾つかの著書、あるいはインタビュー記事等でその酷さを吐露していました。

そのデビュー戦のマスクがこれ。

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佐山氏の嘆きも解りますねぇ。

そのデビューマスクに関して、最近興味深い事を知りました。

いつも読ませて頂いている某ブログにて発見。

「日本では試合前にちょっとしたセレモニーがあって、女性からレスラーに花束のプレゼントがある。リングに上がった佐山に向かって、俺は例のごとく花束を投げつけてやった。だが、その時のヤツは何かに動揺していた。今にも半べそをかきそうな感じで、両手で顔を覆っていた。

(中略)

俺は誰にも見つからないように小さな声で聞いてみた。「どうしたんだよ?」と。

するとヤツは、「マスクが…」と聞き取れない小声でモグモグいうと、頭を下げてしまった。

だから、息をひそめて「分かってる。最悪だな」と言ってやった。」

(ダイナマイトキッド著「PURE DYNAMITE ダイナマイトキッド自伝」エンターブレイン刊より)

タイガーのデビュー戦で、こんなやりとりがあったんですねぇ。

ダイナマイト・キッド、おっかなそうだけど実は優しい?(^^)

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しかし「分かってる。最悪だな」て言い方がいかにもキッドらしくて良いですね(笑)。

粗末な覆面を被らされて、恥ずかしがっている佐山さんをぶっきらぼうに慰めるダイナマイト。

闘う前にちょっと優しく。

なんかホッコリしちゃいます(笑)

因みにこのデビュー戦は素晴らしい試合になりました。この後も二人は良きライバルとして、名勝負を繰り広げていきます。

ファンはダイナマイト・キッドの事を「キッド」て呼んでましたが、佐山さんは「ダイナマイト」と。そちらの方がカッコイイかな。敬意を表していたんでしょうか。

こういったレスラーズのホッコリエピソード、他にも探していきたいです。


ではでは~


台風、気をつけましょう。









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