今回なんとなく、「プロレスの神様」カール・ゴッチさんの事を書いてみようと思いました。
確か、Uと新日の業務提携時代だったか…テレビ番組(6チャンかな?)の企画で、当時Uの若手選手だった中野龍雄(現・巽耀)選手がゴッチ道場で修行する、というものがありました。
かつて先輩達がやっていたコンディショニング系のトレーニングに挑戦するも、先輩達のこなした回数に届かず…ていう内容だったような。
でもゴッチさん、優しい感じでした。
で、ゴッチさんへのインタビューがあったのですが…レスリングマスターであるだけでなく、いろんな格闘技を研究しているゴッチさん。いろいろ語っていく中で、「柔術」という言葉が。
当時は柔術というWordがあまり聞き慣れないものだったからか、インタビューしている人が、「柔道?」と聞き返したら、はっきりと「ノー。ジュウジュツ。」と。投げ技の実演付きで解説。
今日、「柔術」といえばブラジリアン柔術の事を指しますが、この時ゴッチさんが言った「柔術」とはおそらく古流柔術の事でしょう。流派は分かりませんが。確か寝技ではなかったし、当時はまだグレイシー等は出てきてませんし。
その場面が印象に残って。ゴッチさん、古流まで研究してるのか、と驚きました。当時私は某古流柔術を学んでいた事もあって、なんか嬉しかったです。
グレイシーが出てきた時は、かなりケチョンケチョンに言ってましたが…高田VSヒクソン戦のあと、ヒクソンを褒めてもいましたね。彼のグッドシェイプのコンディション、スーパーリラックスのメンタル、そしてテクニック…相通じるものがあったのかな。
ゴッチさんといえば、沢山の日本人レスラーに影響を与えていますね。特に藤原組長や前田日明氏、リスペクトの度合いがハンパない。下の世代だと、鈴木みのる選手。みのる選手は少しフレンドリーな感じかな。ちなみにゴッチさん、組長の先輩にあたる木戸修氏が特に気に入っていたらしく、木戸さんを「ムスコ」と呼んでいたとか。
ユニバーサルのリングで、四方に挨拶する動きを映像で見ましたが、ビシッとしてカッコよかった。
2007年に旅立たれたゴッチさん。弟子のみなさんがその技術と精神を後世に伝えていってくれたら良いですね。
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