6月19日、秋田へ旅立つ直前、伊丹空港で本屋さんに立ち寄った。

ぱらぱら見ていた一田憲子さんの本の一文に、「バトンを渡す」というのがあった。

 

いいなと思ったことは、誰かに伝える。

自分だけでひとり占めするんじゃなくて、分かち合う。

そうすれば、自分にも、よいことがまわってくる。

 

そんな内容の文章だったと思う。

 

共感した。


若い時には、自分が得たもの、自分が汗して手にしたものは、自分のものだと思っていた。

年を取るってすばらしくて、誰かに伝えることのすばらしさが、だんだんわかるようになった。

自分なりにそう思えていたところだったから、一田さんの文章は、すっと身体にしみていった。

 

その本は買わなかったけれども、しみじみとしていた。

 

秋田に行って、太郎と話した。

秋田県横手市から、岩手県盛岡市への往復は、結構距離があり、車中でいろんな話をした。

 

「俺は運がいい」「いい人に出会いすぎてる」「この人が大好きと思う人がいっぱいいる」「好きな人たちのことを、別の好きな人たちに、会ってもらいたくなって、横に広がっていくんがすごい」

と彼が言った。

すぐに「バトンを渡す」という言葉が浮かんだ。

太郎は、出会ってきた人に、大変丁寧に、感じた感動をことばにしていると感じたし、

そして、惜しみなくその人のよさを、別の誰かに伝えていると思う。

「太郎は、いろんな人にバトンを渡してるから、また、太郎にも、バトンがまわってくるんだと思う」

(と一田憲子さんが言ってた、とは言わなかった(笑))

 

そんなやりとりができたことが嬉しかった。

ちょっとええかっこしてしまったけれど、

一田憲子さん、ありがとうございます。

本、買います。

 


太郎が撮ってくれた