日光角化症は、その名前の通り、長年、日光(紫外線)を浴び続けたことにより発症する皮膚疾患です。主に高齢者の顔、頭部、手の甲などに1個あるいは数個同時にできる皮膚病変です。大きさは1~2cmmほどで、表面にカサカサとしたかさぶたを伴う、紅くまだら上のシミとして見られることが多いですが(写真)、イボ状、ツノ状のものもあります。

 日光角化症は有棘細胞がんという皮膚がんのごく早期の病変と考えられており、、がんになる割合は20%程度(10年程度の経過)といわれています。よって日光角化症の段階で適切な治療をしておくことが大切です。 日光角化症の治療は、部位、程度、数などにもよりますが、手術による切除、液体窒素による凍結療法、塗り薬による治療法などがあります。このうち、塗り薬であるイミキモド(ベセルナ)クリームが、2011年11月より保険適応として承認され、1日1回週3回、自分で患部に直接塗って治療することができます。
 日光角化症は早期発見、早期治療が必要ですので、皮膚科専門医にご相談ください。
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