FXのAI自動売買システム:9つのモデルの特徴と通信簿
私たちのプロジェクトでは、たくさんの実験コード(呪文のような名前のもの)が動いていますが、その正体は「9つの役割(モデル)」に集約されます。
それぞれのモデルが「何を狙って作られ」「現在どういう状態なのか」を一覧にしました。
1. PPO(自動売買の総合判断役)
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何を当てるか: 「今、エントリーすべきか?」「今、決済すべきか?」「何もしないか?」のタイミング(3択)。
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特徴: 巷で「〇〇系統」とか「obs210」「v4sf」などと大量の呪文で呼ばれているものの9割は、このPPOの設定違い(AIに見せる情報の量や、報酬の計算方法を変えただけ)です。
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通信簿: 📊 要再検証
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エントリーの「タイミングの良さ」についてはまだ武器になる可能性が残っていますが、過去の成績が正しかったのかを現在サボりなしで測定し直す準備をしています。
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※注意:このAI自体は「買いか売りか(方向)」は決めていません(2番のCNN1Dに丸投げしています)。
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2. CNN1D(値動きの「向き」を当てる役)
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何を当てるか: 直近の細かい値動き(ティック)を見て、「この先1時間、上がるか・下がるか」の確率。
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特徴: 1番のPPOが「よし、今入れ!」と判断したとき、このCNN1Dが「今は上昇トレンドだから『買い』で入ろう」という風に、売買の向きを決定します。
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通信簿: ❌ 不合格(データの見返り制限つき)
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残念ながら、すでに「未来のデータをカンニングしてしまっていた(broken)」ことが分かっており、クリーンな状態で測ると実力は出ていません。
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3. PP-MLP / CTTS(「値幅」の予言者)
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何を当てるか: 今の相場から、「5分後〜60分後に何pips動くか」を12個の時間軸で予想する。
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特徴: 以前、検証で「+0.21」という驚異的な好成績を叩き出し、大本命とされたモデルです。
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通信簿: 🔺 一からやり直し
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これも「未来のデータをカンニングして作られていた」ことが発覚し、成績は幻でした。現在、カンニングを完全に排除したクリーンな状態で、本当に使い物になるかを再現テストしています。
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4. athena_v3(ローソク足の並びを読むスマートAI)
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何を当てるか: 直近のローソク足の並び(チャートの形)を読んで、「次の値幅・方向・サポレジ(抵抗線)までの距離」を総合的に予想する。
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特徴: ChatGPTなどにも使われる最新の仕組み(Transformer)を贅沢に投入した期待の星でした。
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通信簿: ❌ 不合格
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仕組みが賢すぎたのか相場に適合せず、ほぼかすりもしない状態で失敗に終わりました。
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5. indicator_event(テクニカル指標の見張り役)
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何を当てるか: 「RSI」や「ボリンジャーバンド」といった有名な指標に、「この先、タッチするかどうか」。
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特徴: チャートの節目を予測して、トレードの補助に使おうとしました。
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通信簿: ❌ 不合格
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一見すると驚くほど的中しているように見えましたが、フタを開けると「すでにタッチしている状態を、さも未来予測したかのように検出していただけ」という、ただの遅行シグナルでした。
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6. triple_barrier(トレードの結末を当てる役)
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何を当てるか: 今ポジションを持ったら、最終的に「利確になるか」「損切りになるか」「時間切れで強制決済になるか」の3つの結末の確率。
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特徴: トレードの出口を予測して、危ないトレードを未然に防ぐために作られました。
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通信簿: ❌ 不合格
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予測の精度が全体的に低く、実際のトレードの判断基準として使えるレベルには達しませんでした。
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P.S. まだ、1ミリも諦めていません。
ここまでの結果を見て、「なんだ、ほとんど全滅じゃないか」と思われたかもしれません。確かに、大半のモデルは不合格でしたし、期待したデータが「カンニング(幻)」だったことも分かりました。
でも、これは「完全な暗闇の中で、地雷の場所がすべて特定できた」ということです。
投資の世界で一番恐ろしいのは、勝てない理由が分からないまま資金を溶かすこと。私たちは今、何がダメで、どこに罠があるかを完璧に把握しました。
ここからは、残されたわずかな「光」──PPOが持つ『エントリータイミングの優位性』と、カンニングを完全に排除して生まれ変わるPP-MLPの『純粋な値幅予測』──この2つを1つずつ徹底的に精査していきます。
派手な一発逆転のミラクルAIを作るのではない。 嘘偽りのない本物の「エッジ(優位性)」を泥臭く見つけ出し、それらを緻密に統合して、絶対に崩れない強固なシステムを組み上げる。
ここからが、本当の戦いの始まりです。 次回の検証報告を、ぜひ楽しみに待っていてください!