4/19/2021 | Be Yourself

Be Yourself

音楽にかこつける。


着信があるのは本当に年に数回。
しかもいつも酔ったような雰囲気で。

特にこれといって話すこともないのか
「姉ちゃん元気か?」いつもそれだけ。
元気だと返すと「そうか。わかった。」って。
「元気ならいいんだ。元気で暮らすんだぞ!」
そういういつも同じ内容の電話。
この日も着信があって出ようとしたら切れて
そのまま忙しくしていて折り返すのを忘れていた。

そして昨日、母からおじさんが亡くなったと連絡。
24日に葬儀をコロナの影響もあり家族だけで済ませたとのこと。すい臓を悪くしていたらしく余命を受けて自宅での最期だったのが22日。

3日前に私に電話してきていたのだ…。
たまの1回が最期だったなんて…。

おじさんは母の姉の夫。
私は親戚の中で2番目に生まれた長女なこともありおじさんは長男共々私をとてもかわいがってくれたらしい。らしいというのは、幼い頃の話でほとんど覚えていない…写真に写る私はいつもおじさんのひざの上だった。

子供が6ヶ月の頃見せに行った時に、少し話したのが最後でずっと会う事は無かった。
夫と趣味が合うようで、自慢の模型やらを見せてくれたりしていた記憶。

実は母と叔母はとても仲が悪かった。
兄弟姉妹の甘えからか、集まっては喧嘩をして
いとこと私達はいつも大人のそれを見てはうんざりしていたのだった…。反面教師なのか私達姉妹は、母と叔母のようにはならないようにしようねといつも話していたりするけれど。。

私が地方に住んでいた時も、出張先から近いからと会いに来てくれて、美味しいものを一緒に食べた事もあったっけ。
そうやっていつも気にかけてくれていたのだ。

でも、おじさんはいつも叔母の味方で母と叔母の体裁をするでもなく、叔母の味方については母を泣かせていたので、私も妹もおじさんはずるい人だとずっと未だにそう思っている所があって、いつもどうして電話なんかしてくるんだろう、たいして内容も無いし。みたいな冷めた気持ちだった。

母が電話を切る時に、「最期にあんたの声が聞きたかったんだねぇ。」しみじみと言った。

複雑な気持ちで整理がつかない。。
おじさんごめんね。
私は元気で暮らしています。心配しないで。
ばあちゃんによろしくね。

ありがとう。おじさん。