自分の思想で言葉を捻じ曲げてはいけない | 月光通信 from Osaka

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うっかりバクターの個人ブログです。大阪の片隅から思ったことや感じたこと、その他諸々の記事をお送りします。全ての記事は僕の個人的意見でどの団体や組織の意見を代表するものでは在りません。

先日所謂リベラリストの女性と話す機会があり、その内容に驚かされてしまいました。


僕が最近よく見る「子ども」と言う表記に違和感を感じると言う発言に対してその女性は、

「供と言う表記は子どもを天皇(陛下という敬称をその人は付けなかった)に供えるという意味だから「子供」という表記は使わない」

と言う意味の回答をされたのです。


無茶を言ってはいけません。

「ども」は複数形をあらわす接尾語で万葉集の頃から使われている言葉です。

つまり「子」=チャイルド、「子供」=チルドレンなわけですね。

漢字表記にするときに「小共」とか「子等」とか色々な表記がされていたのが、明治期になって「子供」に集約されていったに過ぎません。

これは活字出版が盛んになってきたことが原因と思われます。

つまりやまとことばの「ども」にゆれていた表記の中から「供」の字を当てたわけです。

ちゃんと漢和辞典を見ても「供」と言う字には「供える」と言う意味以外に複数形を表す〈とも(ども)〉という意味がちゃんとかかれています。

いくら明治政府が天皇制を中心とした中央集権国家を目指していたとしてもこんなことまでは手が廻らなかったでしょう。


もし「子供」と言う言葉が陛下に子を供えるという意味ならば「赤ちゃん」も使ってはいけない言葉でしょう。

全うな意味での「陛下の子供である臣民」という言葉に「赤子(せきし)」という言葉があります。

「赤ちゃん」=「赤ん坊」=「赤子」です。

「赤子」は「赤誠をもつ臣民」という意味の美しい言葉です。

左曲がりな人達には蕁麻疹が出るような言葉でしょう。

でもそんな人たちでも生まれてきたばっかりの子のことは「赤ちゃん」というわけで、これからは「おちびちゃん」とか「ベビー」とか呼ぶと良いでしょう。

(無論赤ちゃんの「赤」は体が赤っぽいから「赤」なわけですが)


サヨクは日本をくさすならもっと日本の伝統文化を知るべきです。ちゃんと日本のことを学んでいないから彼らの日本批判は悉く的外れなんですね。僕を含んだネトウヨは馬鹿にされながらも必死に日本のことや批判相手の中韓のことを学んでいます。それは批判する相手への礼儀でもあります。


というわけで僕はこれからも断固として「子供」は「子供」と呼ぶことにいたします。




<余談>

久保田早紀の「異邦人」の歌いだしは

子供たちは~♪

ですが、上記のとおりこれでは「頭痛が痛い」状態ですね。

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マーラーの歌曲「亡き子を偲ぶ歌」では「子」とかかれていますが、作詞者のリュッケルトは半月の間に二人の子を亡くしているので正しくは「亡き子供を偲ぶ歌」なわけですがどうも語感がすっきりしない。

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「じゃりん子チエ」に出てくる地獄組のボス・レイモンド飛田の自称は「ブルジョアチルドレン」ですがこれは「チャイルド」が正解。(無論はるきさんのネタでしょうが)

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