堂山物語 第127話 | エラー|Ameba(アメーバーブログ)

堂山物語 第127話

マクドで隣に座った、いっこは昼間とは違い別人のような人間だった

 

いっこ 「お昼は、どうもすいませんでした。おかげで何も盗られずにすんでるのに、怒鳴ったりして」

 

堂山 「えっ、あっ、いいっすよ」

 

 

南国育ちで快勝した僕は気を良くしていたので、隣に座った、ほぼ見知らぬ女の子と、仕事の話など適当にしていたので

 

 

いっこ 「今度、お昼の御礼にゴハンでも行きましょうよ、メルアド教えてください」

 

 

当時の連絡先の交換はメールアドレスが主だったので、僕はマルチ商法とか

 

だったら嫌だなと思いつつも、メルアドの交換をして、その日は帰った。

 

 

いメール 「おつかれさまー。堂山さんって梅田で働いてたんですよね。美味しいお店とか教えてくださいー」

 

堂メール 「お疲れ様です。僕が居た店は、残念ながら撤退してるんで、よく聞くのはHEPの熱烈食堂とか、東通の入口のチャイナチャイナとかですかねー」

 

いメール 「中華ばっかり(笑)」

 

 

こんな感じでその後、1週間くらい何度かメールのやり取りをやって、

 

その梅田のチャイナチャイナという

 

にんにく屋グループの今はもう無い店でゴハンに行った時に

 

僕は、いっこから交際を申し込まれた。

 

 

いっこはエステのマネージャーの仕事をやっていた。

 

よく分からないけど、エステの店長の次くらいの立場らしい。

 

 

当時、僕はパチ屋の主任で釘調整を勉強し始めて閉店後は必ず

 

店に行く習慣となって冬場、原チャリでは厳しいので車を買った。

 

 

18歳の時、てっちり屋のバイトの時にヤクザのマナベさんが乗ってきた

 

ミニクーパーがカッコよかったので真似して安いミニを買った。

 

 

休みも合わず、たまにお互いの家を行き来する事が続いたので一緒に出かけた記憶は、無い。

 

いっこはコンビニ弁当が好きらしく、コンビニで弁当を買って家で食べる。

 

どっちも仕事が終わってからなので深夜に家でコンビニ弁当で話をし、

 

セックスをする感じの付き合いだった。

 

 

いっこはパニック障害を持っており、

 

頻繁に過呼吸になったり、リストカットしたりしていた。

 

血を抜くと収まると言っていたが真意は定かではない。

 

一度、僕の家の目の前でもリストカットをした事がある。

 

 

僕より4歳下だった、いっこは自分の事を話したがって僕は聞き手になる事が多い。

 

奈良県の裕福な家に生まれて3姉妹の末っ子

 

上の2人が強烈に仲が良かった事で自分が除け者にされている感じがしたらしく

 

認められたい症候群と自分で名づけていた。

 

家族の中でなんとんなく浮いてる感じがして外にそれを求めて

 

高校の時には特定の彼氏意外にもセフレもいて援交もし

 

セックスで自分が認められていると思ったと言っていた。

 

簡単に自分はヤリマンだと言っていた。

 

 

彼氏ともセフレとも援交でも気持ちよさは、同じだから

 

自分に値段がつく援交にハマって行き

 

彼氏やセフレとのセックスがアホらしくなったらしい。

 

 

けど援交をヤメた理由は高校を卒業し女子高生でなくなったら

 

値切られるようになったからと言っていた。

 

 

女子高生という看板に値段が付いていて自分に価値があったわけでないと思ったらしい。

 

 

地元の先輩の紹介かなんかでエステ業界に入り

 

オバさんとかから指名される事で

 

認められたい症候群が満たされ仕事に没頭していったらしい。

 

 

が仕事でつまずいた時、特に自分の客が他店や

 

同じ店の子に指名が流れた時にパニックを起こすようになったと言っていた。

 

 

僕と付き合う前にも何人とも付き合ったらしいがリスカ跡を見せると

 

逃げていく男ばっかりだったらしい。

 

 

しばらくすると、

 

「仕事とワタシとどっちが大事?」

 

「もっと時間のある仕事にして」

 

「じゃないと死んじゃうよ」

 

とヘビーな選択を投げてくるようになる。

 

 

最初は、ふざけて言ってるのかと思ったけど、そうでもなさそうだった。

 

また、セックスで避妊をしたことがないらしく、妊娠もした事が無いと言い張り

 

セックスで避妊をしたら、キレてパニックを起こしていた。

 

 

僕は、どーして良いかよくわからなかった。

 

 

僕は、小さい頃にあまり裕福で無かったので

 

パチ屋のそこそこの給料を貰っている事で時間を犠牲にしている事は

 

納得していたし、仕事をして、お給金を貰っている事で

 

ゴハンも食べ、車もガソリンを入れて、家賃も払っていたので

 

いっこの「仕事を辞めて」の条件は呑む事が出来なかった。

 

 

付き合いを始めて半年くらいで、僕は別れを切り出した。

 

 

「仕事を辞める事は出来ない」

 

 

そういって卑怯な言い回しで僕は電話で別れを告げると

 

いっこからも連絡は来なくなった。

 

 

僕は当時、社内で昇進し副店長的な役職になり大型店に異動していた。

 

 

 

1ヶ月後くらいに見知らぬ番号から着信があり

 

いっこの姉と名乗るヒトから

 

いっこマンションの部屋で自殺をした事を知る。

 

決して、僕のせいだと、お姉さんは言わなかったが本心はわからない。

 

僕のスーツとか荷物があるというので取りに来て欲しいという連絡だった。

 

 

 

 

僕は過去に、自分の給料が安くて金を持っていないから

 

付き合っていた子を幸せに出来ないと思い

 

パチ屋業界に飛び込んだ。

 

そこそこ給料も貰えるように、なったけど

 

時間の使い方が上手くなく、自分を優先させて

 

ひとりを自殺に追い込んでしまった、大馬鹿野郎だ。

 

 

 

 

 

付き合っていた子が自分を別れを切り出して死んだ現実に

 

押しつぶされそうになりとにかく環境を変えたく

 

僕は明らかに当時の会社より

 

福利厚生の悪い今の会社に転職した。

 

 

労働環境の悪い職場は、時間と共に僕を罪悪感から解放してくれた。

 

で僕は、落ち着いた頃に反省文として、この堂山物語を書き始める。

 

 

 

途中、放置プレイがあったのは、正直、もういいかなって思ったから

 

 

 

それから、2人くらいと付き合ったりしたが、上手く行かなかった。

 

共通するのは、思ってもみなかったヤツから言い寄られれ、なんとなく

 

付き合いをして、いたからだと思う。

 

 

本来、この話が最終回だったけど、放置プレイで無視してたけど

 

今年、また書こうと思い書き始めたのは理由がある。

 

 

その話と、ここまで書こうと思った僕の今の心境が最終回になる。

 

次回、最終回です。

 

※僕が自殺しておわりとか退職して終わりとかじゃないよwww