枕崎からの帰路。
誘い込まれるように山道へ・・・。

愛車Ginoが,ようやく一台通れるほどの険しい道。

Uターンも叶わず,誘(いざな)われるままに進むだけ・・・。

と,不意に現れた朱塗りの鳥居。
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大野嶽神社。
「神社大好きな私を呼んだのかな8(*^^*)8」

なんて余裕で撮影してたのも束の間。
視線を左に移し,一歩踏み出した途端,身体と気持ちが硬直して,次の一歩を踏み出せず・・・。

あの先に行きたいのに,シャッターを切るのが精一杯。
まるで,「来るな」と言われてるみたい・・・。
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絡みつくような背中の視線を祓いながら車に乗り込み,アクセルを踏み込んだ途端,行く手を遮るように脇道の樹木が倒れ,道を塞ぐ。

別の道を走り続け,ようやく見慣れた場所まで辿りついて深呼吸。

一体,あの場所の何に呼ばれたのか。
あの場所は,私を帰したかったのか,それとも引き留めたかったのか。

今想うと,呼んだ存在(もの)と拒んだ存在(もの)は,違う存在だったのかも。

畏怖。
初めて,感じる感覚。

この世には,好奇心に委せて近づいてはいけない場所がある。