■仕事算とは?
ある仕事を終えるのにかかった時間から,単位時間(1分,1時間,1日など)の仕事量を求めたり,単位時間の仕事量から仕事を終えるのにかかる時間を求めたりする問題を仕事算といいます。
仕事算の解法のポイントは,仕事全体の量をどう決めるかで,
主に下記3つがあります。
Ⅰ.登場人物全員の働き方が異なるタイプ
登場する人(または動物やものなど)全員の働き方が異なる場合で,仕事全体の量の決め方には,次のように2つの場合があります。
どちらでおいてもいいですが,最小公倍数でおいた方が分数にならずに計算が楽になります。
① 最小公倍数でおく方法
仕事全体の量をそれぞれの人が仕事にかかる時間の最小公倍数でおきます。
□例題
ある仕事をするのにAさん1人では10日,Bさん1人では15日かかります。……以下略。
□解答
全体の仕事量を10と15の最小公倍数の30でおくと,
Aさんが1日に1人でする仕事量は,
30÷10=3
Bさんが1日に1人でする仕事量は,
30÷15=2
② 仕事全体の量を1とおく方法
最小公倍数で表せないときや表し方がわからない場合は,仕事全体の量を1とおきます。
□例題
ある仕事をするのにAさん1人では5日,Bさん1人では8日かかります。……以下略。
□解答
全体の仕事量を1とおくと,
Aさんが1日に1人でする仕事量は,1÷5=1/5
Bさんが1日に1人でする仕事量は,
1÷8=1/8とおけます。
Ⅱ.登場人物全員の働き方が同じタイプ
登場する人(または動物やものなど)全員の働き方が同じ場合は,1人が単位時間あたりにできる仕事の量を1とおき,仕事全体の量を決めます。
□例題
ある仕事を6人ですると10日かかります。……以下略。
□解答
1人が1日あたりする仕事の量を1でおくと,
6人ですると10日かかるので,全体の仕事量は,1×6×10=60
とおけます。
■仕事算でよく使う計算
全仕事量を●,ある人が1日にする仕事量を▲とするとき,ある人が仕事を終えるのにかかる日数は,
●÷▲(日)
となります。
□例題
ある仕事の全仕事量を20とします。Aさんが1日にする仕事量が5のとき,仕事を終えるのに何日かかりますか?
□解答
20÷5=4(日)……(答え)
◎それでは、過去問に挑戦してみましょう!
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Aさんが1人ですると2週間,Bさんが1人ですると3週間かかる仕事をAさんとBさんの2人ですると「 」日目に終わります。
清泉女学院中学校(2014年)
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□解答・解説
全体の仕事量を最小公倍数でおく解法
2週間は14日,3週間は21日より,
全体の仕事量を14と21の最小公倍数の42でおくと,
「Aさんが1人ですると2週間=14日かかる」ことより,
Aさんが1日に1人でする仕事量は,
42÷14=3
「Bさんが1人ですると3週間=21日かかる」ことより,
Bさんが1日に1人でする仕事量は,
42÷21=2
AさんとBさんの2人が1日でする仕事量は,
3+2=5
よって,
AさんとBさんが2人で仕事をするときにかかる日数は,
42÷5=8.4 より,
9(日目) ……(答え)
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