おはようございます。
駒沢・飯田橋の姿勢・スタイル改善専門トレーナー北村智哉です。
今日は、昨日の続きですね。
まだ前回のブログを読まれていない方は、こちらからご覧ください。
腹筋・背筋のトレーニングで強化をしたら、腰痛は改善できるのか？
上半身を動かすことは、連動して身体が動いていること。
昨日は、以下のことを最後お伝えしましたね。
大きく動かすことが出来ない腰を無理やり動かしてしまうと大きな負荷が腰にかかり過ぎてしまい、結果的に腰を痛めてしまうのです。
このことから考えると、腰の動かしすぎなどにより腰痛や腰の張りが出てしまい、それを改善するために、それらの周りにある筋肉をトレーニングで強化したら腰痛が改善できるのか？という疑問が出てくると思います。
では、今日は大きく動かすことが出来ない腰について、最初書いていきますね。
まず、腰の部分の背骨＝腰椎ですが、これは一体どれくらい動くのでしょうか？
背骨＝脊柱を3つの種類に分けて比較してみましょう。
側屈
・頚椎：約40° 胸椎：25° 腰椎：20°
屈曲（身体を前に倒す動作）
・頚椎：45〜50° 胸椎：30°〜40° 腰椎：50°
伸展（身体を後ろへ倒す動作）
・頚椎：85° 胸椎：20°〜25° 腰椎：15°
回旋（片側への動き）
・頚椎：90° 胸椎：30°° 腰椎：5°
これらの3つの部位は、連動して動き、それが1つの動きとして成り立っていることが分かります。
それぞれの動きの大きさを見ると、動作によって腰の部分の動きが小さいものがあり、特に顕著なものは回旋の動作ですね。
唯一の1桁ですし、首の骨＝頚椎と比べても1/18になります。
逆に屈曲という動作の場合は、3つの骨の中でも1番大きな動きをします。
上記の回旋動作の大きさをみてもらうと、1桁・・・つまり身体を捻った際に動きとして、とても小さいのです。
もし、腰の動かしすぎなどにより腰痛など腰の張りなどに悩まされて、腰の強化をするために筋力トレーニングを行なっても、元々の動きが小さいので、強化をしても動きの改善には繋がらないと考えられます。
それよりも、胸椎や頚椎の動きの改善を行う方が、よりいいと考えることができます。
人の身体というのは、ある連動した動きを行う際に、多くの関節が同時に動きます。
どの関節も正常に動けば問題はないのですが、何か1つでの不具合が起きると、それをカバーするために必ずどこかの関節が必要以上に大きく動かそうとします。
それが長期間続いてしまうと、その動きすぎた関節やその周辺の組織がオーバーユースになり、何らかの問題を起こします。
また、その関節を動かし続けた筋肉に何らかの不具合が出てきてしまいます。
もし、胸椎や頚椎といった部分が本来の動きよりも小さな動きしか出来なくなってしまうと、それをカバーするために腰椎が動いてしまえば、その部分に負担がかかり、関節や周辺組織、筋肉に不具合などが出てしまうかもしれません。
そのように考えると、腰やお腹周りの筋肉を強化するより、胸椎や頚椎の動きを改善した方がいいと考えられます。
実は、先ほど動きの中で、腰椎の動きが1番大きかった屈曲動作にも同じことがいえます。
屈曲動作時に、胸椎や頚椎の動きが何らかの原因で小さくなってしまい、それをカバーするために腰椎周辺がオーバーユースになるぐらい動いてしまえば、同じことがいえるわけです。
動きが大きいからといって、必ずしもその部分が悪くならないという保証はないのです。
昨日のブログを含めてここまでのことをまとめると・・・
・腰椎は、胸椎と頚椎に連動して動く。
・腰やお腹周りにある筋肉は肋骨や骨盤に付着している。
・腰の痛みは、必ずしも腰が原因ではなく、違う部分に問題があるかもしれない。
・身体を捻ったり、前に倒す動きなど、腰椎が大きく動いたとしても、連動して動く関節に問題があれば、腰がオーバーユースになってしまい、結果的にその部分が悪くなってしまう。
以上のことがいえます。
では、明日はこれらを元にどんなことをしていけばいいのかを書いていきますね。
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姿勢・スタイル改善専門トレーナー北村智哉
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駒沢・飯田橋の姿勢・スタイル改善専門トレーナー北村智哉