これは僕の心の奥にある映像 物心のついたころからあった。
まぶたの裏に焼き付いている
何か恐ろしい声が聞こえる。
血まみれのナメクジが夢の中に現れるそのたびに
こわいよ~と叫んだ
ある時捕まえてくしゃくしゃにやっつけた。
すると体の奥のほうから【殺しちゃダメ!】と声が聞こえる。
理由がわからないのに”確かにそうだ”と思った。
それ以来こいつは体の奥に引っ込んで出てこなくなった。
心の奥に住み着いたこの生き物にまたであったのはある美術館の壁だった。
三橋節子作絵本 雷の落ちない村 から 雷獣 烈しいオ~ラ
こんな風に見えたということで実際は回数を重ねるうちにこう見えるようになった。
思えばあれは母だったのだ。それを教えてくれたのがこの絵。
僕はこの絵の前で心を開き深く刺さったとげをとっていただいた。
魔法使いが人の心を”修理”したんです。