相続分割案を 持参して

私1人で司法書士事務所へ

妹たちは来ない


現金は親子で均等割

一部土地は 妹がもらうかも

その残りは私

家と宅地など


それを読んだ先生は


マジでこんなこと考えてんの?

だったら おれは 降りるよ

あなたたちの相続はやらない


と 私の提案書は机に投げられた



お母さんはあの時

現金半分でいい

って言ったんだよ?

ありがたいじゃないか

半分も残してくれるんだぞ?

法律上 不動産をもらわなければもっと取れるのに

半分でいいなんて

ありがたいじゃないか

誰の金だ?お父さんの金だろう?

お母さんはお父さんの妻だ

もらって当然なのに半分でいいなら

ありがたい


それに 残りのキャッシュを均等割だと?


お前の妹たちに




お姉ちゃん

いろいろありがとう

これからもよろしくね

だから お姉ちゃんが多めに取っていいよ


って 感謝してくれる妹はいねぇのか?

いいか?

いままでも  これからも 結局やるのはあんたなんだよ?

なんだかんだ言ったって 

あなた1人なんだよ

だから 現金を分ける時も

一回はあなたに全部入れて

それから分けようと思ってる

その時俺と一緒に銀行に行くのもあなたなんだよ

お墓もそう

お母さんのことも逃げられないんだよ

相続放棄なんてそんなに簡単じゃないし

その時も また あなたなんだよ

ずっと ずっと それが あなたの宿命みたいなもんなんだよ

だから もっと もっと

腹を決めろ

割に合わないけど もう少しで終わるから

腹を決めろよ


そして 話が通じない人と話すのはやめろ

無駄だ

この半年もまだだったろ?


それから お母さんと確認はしろ

そこからも逃げられない

どうやっても逃げられない

妹たちがやるとも思えない

だから

おれは

現金が均等割だなんて やってられない


妹は土地をもらって その管理費ももらいたいと言ってます


ずいぶん偉そうなものの言い方だなぁ

お姉ちゃんが色々やってるのに 

上からものを言うなぁ

土地が欲しいならくれてやれ


ただ 相続協議書にハンコ押すまでは

仲良くやれ


おれがこんなこと言うのもすごくおかしいけど

お父さんからの付き合いだからいうけど

現金の半分がお母さん

不動産は全部あんた

残りのキャッシュの半分もあなた

その残りを妹たちで分けるんだ

均等割なんておかしい

それでも うるさかったら くれてやれ


俺は法律では不動産分を現金からなんていうけど

この場合は0円だと思ってる

これからお墓も仏壇も管理していく人に

相続すべきだと思ってるから

現金から引くなんて考えてない


まずは そこまで決めてきて欲しい

俺は悪者になっていいよ

じゃなきゃやらない


だいたい相続を何だと思ってるんだ?

お父さんが生きた証を

こんな形で立派に繋げてくれたものを

どう継承していくかだろ?

いるいらないとか言ってんじゃねぇよ

お前らの金じゃねぇ

お父さんとお母さんとで築き上げたものだ

あんたたちのものじゃない


だいたい今日ここであんたが私に怒られて

仕事抜けてきて

ここで涙流して

それを妹たちはやってないんだよ

わかってくれとはいっても

やってない人にはわからないんだよ

それが今までもこれからも現実なんだ

やらねぇやつに 均等なんてやってらんねぇ


誰の相続なのか

そこだよ


相続が終わったら

おれ相談のるからあなたのはさ

やれよ

腹決めて



がんばれ

もう一踏ん張り


大きいのだけ決めてこいよ



泣かないでいようと思ったけど

後半は泣いてしまった


母への恨みと

妹たちへの恐怖で

私は 大事なことが 見えてなかった


原点回帰


がんばらねば