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現在、思いつくままに、さまざまな工夫を試しながら、ブログを書いています。

いずれ、書いたものの順番を整理したり、内容を修正したりします。

場合によっては、削除します。

 

今回は「『この漢字、何でバツなんですか』問題」です。

 

※小ネタとして使う目的で作った画像です。見落としがあれば、後日修正します。

 

 

① 採点現場であるんです。採点基準のとらえ方の違い。

 

そもそもの理由に関しては、下記のYouTubeをご覧ください。

すごく面白い内容です。

 

そして、この採点基準のとらえ方の違い。私立の先生方の間にも、当然ありますよね。

こと細かく情報を収集すると、実に違うと感じられる場合もあり、こちらが戸惑います。

 

「うちは記述が多いのですが、文字の良し悪しなのではなく、書かれている内容を重視します」という学校。

「書かれた文字から、子どもたちがどのように学んできたか、それが見える。だから、うちは厳しくトメハネを見ます」という学校。

 

では、一番厳しいところに合わせて模試などの採点基準を作成すればいいのか。

そう考える方もいます。

いや、厳し過ぎたら、もはや漢字の問題として成り立たなくなるよ。あの子もこの子もバツだらけになる。

そう考える方もいます。

国の方針にあわせるべきではないか。(幅広く許容の方向)

そういう思いを持つ方もいます。

アホなことをいうなよ。合格させるためには、徹底的に厳しくすべきだ。

当然、ここを強調する方もいます。

 

ところで、模試等を運営するには、どの程度まで厳しくできるのか。

そこで手を打つんでしょうね。

 

② 絶対バツにする。そのための根拠とは。

 

一つの考え方です。

これが絶対に正しいという訳ではありませんが、採点の際に、バツにする理屈が必要になることがあります。

 

その漢字をバツだという理由

・部首に関わる部分が明らかにまちがえている→バツ

 

例えば、さんずいが適切な形ではない。さんずいは、「水」の意味に関係していることを表す部分。そこが適切に書けていないのだから、この漢字は「例)湖や海」とは言えない。バツ!

 

・画数がおかしい→バツにしよう。

 

例えば、「田」という字。「〇」を書いて「+」を書いて、三画で書ける。「田」は、五画の漢字です。それが、三画で書かれているとする。それは、形は似ているが同じ漢字とは言えない。だから、バツ!

 

・トメとハネ、時に字体(←議論が出てくることあり。)

 

その漢字問題が求めている解答を、子どもが適切に答えることができていない。だから、この点で明らかにおかしいものはバツ。

 

※採点現場では、今回は「〇、〇、〇」という四つの漢字を特に見ましょう。そういう風に指定されることもあります。

 

②のおまけ

 

「明らかにおかしいものはバツ」の苦しみ。

 

多くの中学受験国語関係者は、この言葉にひっかかと多いと思います。

ひっかかるのが、国語関係者とも言えるのではないでしょうか。

「明らかにおかしい」とは、どの程度おかしいのか、とか。

 

例えば、「てへん」のハネ。

「この子の字。0.5ミリ程度、上方への動きがあるんです。これは『ハネ』とは言えませんよね。明らかにおかしいですよね!」

「それとも、明らかに0.5ミリ程度ハネらしき動きがあると判断して、マルでいいですか」

「いや、0.5ミリ程度なら、子どもが意図的にハネたとはいえない。単なる鉛筆のズレ跡の可能性がありますよ。これ、明らかな疑惑がありますよ。どう採点すればいいですか」

 

採点リーダーが詰め寄られてしまったりして。

いろいろ議論が起こることもあります。

 

本音:あやしいのはバツ、バツ、バツ。

 

採点現場。

非常に微妙なところでは、皆さんの意見が統一されないときもあります。

あやしいものは、バツバツバツ。

そう書きましたが、それで済む話ではありません。

 

 

③ すべてバツになった漢字

 

すべて、バツになった漢字の例です。

私立の先生にうかがった情報や、採点で見かけたもの。

子どもが書いた字ではなく、パソコンで作り上げた字なので、バツの理由がわかりやすくなっています。

 

「奏」

議論になりやすい漢字です。

バツになったケース、あります。

六画目。

 

「苦」

古いという字に注目してください。

短いんですよ。

 

「貝」

最後はトメです。鉛筆書きだとわからないような気もしますが、バツになりました。

 

「火」

衝撃を受けました。

解答らんの横に、あやしい「、」があり、一画オーバーです。

 

※掲載外の内容

 

「宇」

うかんむりの向きでバツにされたケースを見かけました。

 

「令」

議論になることもありますよね。

 

 

最後に、「この漢字、何でバツ何なんですか?」という保護者からの問い合わせ。

実は、多くはないと思います。

お母様方が、必死にバツの理由を考えて「ちゃんと書きなさいよ!」「きれいに書かないから、こうなるのよ!」となさっているんですよね。

それはそれで、良いとは思います。

でも、多数の答案を見てみると、〇〇君はマルで、〇〇さんはバツ。←採点があまい方もいれば、厳しい方もいる。

こういうことを、結構見かけます。

なかなか統一が難しいからでしょうか。(採点基準はあるが)

そうは言っても、やはり、誰が見ても「マル」としか言えないような字を書けるようになって欲しいと思います。

 

 

最後にYouTube。

埋め込むこともできるようなのですが、勝手に埋め込んで良いのかわからず、このようにいたします。

 

 

 

■2024年4月12日、付け加え

 

 

2022年度入試に向けた、大妻中学の学校説明会における資料より

 

【「漢字の書き取り」に関して】

 

①「見」と「貝」のちがい

 

」と「」が例に出ていました。

 

②つくか、つかないか

 

」と「」が例に出ていました。

 

③出るか、出ないか

 

」「」、「」「」が例に出ていました。

 

④画数が多い(二画を三画で書いてしまう)

 

」と「」が例に出ていました。

 

⑤画数が少ない(続けて書いてしまう)

 

」「(右側のみ)」が例に出ていました。

 

 

 

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