私が小学3年生の時、
うちにはシャム猫がいました
知り合いから譲られたにゃんこでした
名前はランちゃんでした
とっても可愛くて、私はすごくかわいがっていました
寝るときはいつも一緒に寝てました
でもランちゃんはお外にとっても興味がありました。
いつもお客さんが来てチャイムが鳴ると玄関に猛ダッシュしちゃうんです
その日も、ピンポーン!チャイムが鳴りました
ランちゃんは猛ダッシュで玄関へ…
お客さん、すぐドアを閉めてくれれば良かったんですが
「こんにちはー!」と玄関を開けたままに…
ランちゃんは外へ出てしまったんです
初めてのお外でどこまで行ってしまったのか…
夕方になっても帰ってきませんでした
そして、夜の9時になっても帰らず…
当時、私は8時には寝ていたので9時でも寝る時間は過ぎてました…
でも、ランちゃんが心配で帰ってくるまで寝ない!
と、起きていました。
そして夜11時になる頃…私はまだ寝ずに待っていました…
私は、縁側の窓から外を見て、早く帰ってきて…と心で祈っていました
すると、外から猫の鳴き声がしたんです
ランちゃん!!と、一瞬思ったけれど、知らない猫でした
その猫は体は大きくてオスに見えました
私はその猫にどうしたの?と話しかけました
すると、「にゃお~ にゃお~」と鳴いて私の目をじっと見て
「こっちに来て」と言ってるように見えたんです
私は、母に「なんか呼んでるみたい!」と伝え
玄関に出てみました
すると、うちの前の道路の端にランちゃんが倒れていました
私は思わず駆け寄り…
触ったら、死んでいました
私は、母の胸で泣きました
その夜は泣きながら眠ったのを覚えています
とても、悲しい出来事だったけれど
あの時の猫さん…
絶対、私達に伝えに来たんだと
私は思ってるんですよ
動物って言葉は話せなくても、気持ちはわかってるっていうか…そういうところあると思うんですよね
あの時の猫さんは、どこの誰だったのか
私も子供だったし、わからないけれど
お礼が言いたかったな
ありがとう