コップのなかに水が半分入っている。
「もう半分しか残ってない」、「まだ半分ある」
両方のとらえ方がある。
ただ、「あと半分足せば
表面張力の実験になる」
これだっていいはずだが、
ほとんど言われない。
半分の状態をプラスにとらえるか否かの
二者択一がカギになっている。
三島由紀夫についての見方も
やはりプラスかマイナスの
いずれかに偏りがちだ。
唯一無二の天才、傑物、
力も才も確かな大型作家
などと言われるかと思えば、
「むしろ戦後文壇史の一事件か
いたましい異常者の一事件だと解釈したい」
(朝日新聞出版「疋田桂一郎の天声人語」)
正反対の、極端な評価がなされている。
ではこれはどうだろう。
「12日午後10時現在で、
国内感染者の累計は11万2378人。
うち9万8819人は退院・療養解除と
なっている」。
(11月13日 日本経済新聞朝刊)
「退院・療養解除」の人数が明記されるのは
珍しいことではないだろうか?
むしろ、これが報道の賢明な姿勢
と考える。
ほとんどの場合、過去最多、
罰金、自粛警察、ロックダウン
という言葉を多用し刺激的に表現される。
不安や恐怖を煽られ、
大変だ、まずい、このままでは・・・
となっていき、歯止めがかからない。
危機感に欠ける態度も散見される。
電車内でマスクもせずに大きな声で
通話する人の姿も見かけた。
コロナに関して両極端に分かれる
世の中を諫めるような日経新聞の記事だ。
中東での自衛隊即時撤退を
求めるのもいい。
ただそうすると、
邪魔者が勝手に帰国してくれた
たとえばイラク側は非常に助かる。
反核運動は、ロシア一国が
得をすることになるというのは
ほぼ常識になっている。
要は、1つのテーマに対して
あまり極端な視点と論調に
与しないことが重要なのではないか。
事実を脚色し、ねじ曲げ、煽動する。
煽られた人々はやがて燃え尽きる。
そしてだれもその責任は負わないと
いう流れは避けなければならない。
残すところあと1カ月半。
2020年はコロナ一色で終わりそうだ。
ただ、今年を振り返り
同時に来年に思いを馳せるにも
いい時期だろう。
2021年は、どんな出来事が発生し
どんな極端な視点と論調が生まれるだろうか。
もうそろそろ、「うれしいね」、「楽しいね」に
偏ってもいいと思うのだが。