「好きなアイドルとかいる?」

 

みたいな話を、とりわけ関係のうすい

男同士ですることはまれだと思う。

 

好きなグループ名や、

ましてや推しがだれかなんてのも

なかなか話さない。

 

そこには、男の持つささやかだが

どうでもいい見栄やプライドが

見えかくれする。

 

「ロリコンと思われるんじゃないか」

「おまえ目を覚ませよとか言われそう」

「おれも一応一部上場企業の社員だし」

 

そんなところだろうか。

 

だもんだから、

「いまの子はみんな同じ顔にみえる」、

「さすがにあの辺の年代は厳しいな」、

「乃木坂くらいなら知ってるかも」

 

というような、

中途半端な言い方にとどめる。

 

 

 

 

 

それに対し、女性はアイドルネタへの

食いつきが悪くない気がする。

 

そんなことはないだろうか?

 

ただ、推しの名前や、卒業したけど

今もあの子がいいとか、

別に聞かれてもいないのに

イキイキと語る自分に気づいたときは

時すでに遅しだろう。

 

給湯室や女子トイレで、

その後何を言われているかわからない。

 

 

 

 

 

「好きな曲は何?」まで話すのは

さらにあとの段階かもしれない。

 

好きなアイドルの曲は?と聞かれたら、

私は、AKB48の『しあわせを分けなさい』

を挙げたい。

 

公式動画には、平成のぶしこぶしの

吉村崇さんと元AKBの指原莉乃さんが

それぞれ新郎新婦役として登場する。

 

披露宴の流れに沿って

いろんなメンバーが彩りを添える。

 

曲の終盤、つまり披露宴の終盤は

吉村さんと指原さんが

お互いの両親に花束を手渡すシーンだ。

 

母の亡い私は、この場面を成立させる

ことができないことにふと気づく。

 

すると、どうしたって涙が出る。

 

双方の両親と新郎新婦。

 

一般的には6人揃うはずの場面に

「おれの時は5人になるのか・・・」

 

この場面に立ち会えたら、

亡き母の幻影でも見れたら

いいなあと、結構本気で思う。

 

 

 

 

 

『しあわせを分けなさい』の歌詞には

こんな一節がある。

 

♪しあわせ分けなさい 家族や友達に

 そして甘えなさい みんなが見守ってる

 

幻影として現れる母は、

たぶんこれとそっくりのことを私に言う。

 

なんとなくわかる。

 

 

 

 

 

いずれにしても、男は別に

アイドルが嫌いなわけではない。

 

「好き」と断言はしないけど、

「嫌いじゃない」くらいには思ってる。

 

男同士では若干見栄がはたらくわりに、

女性の前ではついボロがでる。

 

 

 

 

 

女性のみなさん。

 

男性と会話していて

話題がなくて困るときは、

アイドルトークを振ってみるのも

悪くないと思います。

 

そこに、不協和音が発生することは

ほぼないと思います。

(自己責任でお願いします)

 

「僕は嫌だ!」

なんて、絶対思ってないですよ。