十数年前、観葉植物に

はまった時期がある。

 

心がやたらすさんでいた時期だ。

 

なにかいい観葉植物はないか

と思って園芸店に行き、

店内を回ったものだ。

 

ところが、家に持ち帰ったのは

サボテン2鉢。

 

あれ?

 

以来、サボテンや多肉植物の栽培の

趣味がいまだに続いている。

 

そのため、人から趣味を聞かれても

「植物の栽培です」と答えることができる。

 

 

 

 

 

人から聞かれて返答に困るものに、

「連休はどこか行ったの?」や

「リフレッシュできた?」がある。

 

「うん、ハワイに行ってきた」だの

「めちゃくちゃリフレッシュできた」

などと答えた方がいいのかも

しれないが、若干迷惑な質問だ。

 

さらには、「趣味は何?」もある。

 

カジュアルなことばのようでいて、

わざわざ「御(ご)」をつけて

「ご趣味」などと言ったりする。

 

聞かれた方は、

「ちゃんと答えた方がいいんだろうし、

相手の関心を惹ける方がいいかな」

などと思う。

 

聞く側にさしたる意図はなくても、

聞かれた方にはちょっとした

プレッシャーがあるかもしれない。

 

なかには、「無趣味ですがなにか?」

などと開き直る人もいる。

 

この開き直りも実は、

その人がかすかに感じている

プレッシャーの現れかもしれない。

 

 

 

 

 

聞かれた側が多少なりとも

そうしたプレッシャーを

抱くのはなぜだろう。

 

聞く側の反応が

気になってしまうからでは

ないだろうか。

 

または、趣味がないことは恥だ

といった思い込みもありそうだ。

 

履歴書にわざわざ趣味を

書かされる欄があるのも、

考えてみれば妙な話だ。

 

ならば、趣味という「重荷」を

どうにか出来ないか。

 

そのためには、趣味という言葉や

字面にとらわれずにもっとなにか

別の言い方は出来ないものか。

 

 

 

 

 

ここ数年、趣味を増やしたいなと

ずっと思ってきた。

 

ネットで、そもそも趣味には

どんなものがあるのだろうと調べる。

 

どれもしっくりこない。

 

それでも、今年はすでに2つ見つけた。

 

いや、正確には趣味とは違う。

 

私にとっての新境地と言いたい。

 

「新境地」とは、我ながら風情のある

ことばを見つけたものだ。

 

 

 

 

 

あなたは最近何か新境地を

見出しましたか?

 

そう聞かれると、前向きなことを言いたくなる。

 

そこには、妙な重苦しさはない。

 

趣味だと嫌でも、新境地ならOK。

 

そんな気がする。

 

そんな筆者の最近の新境地は、

実はパワーストーンだ。

 

すでに部屋にはラピスラズリと

ラブラドライトがある。

 

そのおかげかどうか、

最近は気分的にも落ち着いて

日々過ごせるようになった気がする。

 

転職して4月から新たな環境で

初めての仕事をしている割には、

過剰な緊張や不安はない。

 

熟睡も出来るようになってきた。

 

ちなみにきょうは、

玄関に置こうと思って

アメジストも買ってみた。

 

 

 

 

 

趣味は、英語にしても

せいぜいホビーだ。

 

どうにも軽いし、響きがどこか幼稚だ。

 

ところが、新境地を英語にすると

New Territory(ニュー・テリトリー) だ。

 

テリトリー!

 

どうせなら、パワーストーンの力も借りて、

今年はもう1つ新境地を見出したい。

 

いや待てよ。

 

転職もまた結構な新境地だな。

 

そっか、今年はもう3つの

新境地に出会えてるんだな。

 

たいしたもんだ。

 

乾杯。