緊急事態宣言発令中の


小雨の降り続く今日の東京。



今日はプライベートレッスンの仕事で、


新宿に行ってました。



オフィス街は、

さすがに閑散としていました。


東京のフィットネスクラブは、

休みになる所もあって、
(休まないところもある)


それでも踊りたい方はいて、

今日はその方達のための

プライベートレッスンでした。




さて、


前回のブログで、


高円寺の気象神社の話をしました。




『ホツマツタヱお勉強ノート⑯ オモイカネ〜気象の神様〜』僕がよく訪れる杉並区の高円寺。 実際に住んでいたこともあるのですが、大好きな街です。高円寺駅周辺には、オシャレな古着屋が沢山あります。高円寺駅南口からすぐのと…リンクameblo.jp



この神社の御祭神は、


オモイカネのミコト(思兼命)


そして、


オモイカネの奥様は、


アマテル(アマテラスのこと)のお姉さんである、


ワカ姫だという話をしました。


(ちなみに古文書『ホツマツタヱ』ではアマテラスは男神です。)



オモイカネの実名(斉名・イミナ)は、


アチヒコ(阿智彦)です。





思兼命(オモイカネのミコト)
(実名 アチヒコ)

八代アマカミであるアマテル(アマテラスのこと)の左大臣として、アマテルの治政の基礎を作った人。アマテルが岩戸に隠れてしまった時には、総指揮を務め、神楽を演出して、アマテルを外界に連れ戻す。天文学、数学にも明るく、閏月(うるうづき)を考慮した新しい暦(コヨミ)を作成した。アマテルの実姉のワカ姫と結婚。岩戸隠れの時に、アマテルの手を取って引き戻したタチカラオ(古事記では天手力男命)は、アチヒコとワカ姫の実子である。


今日は、


ワカ姫とアチヒコの馴れ初めについて書きたいと思います。









ワカ姫がタマツ宮(現在の和歌山、玉津島神社)に滞在中、



タマツ宮にヲシカ(勅使)として来ていた


アチヒコに一目惚れしてしまいました。



ワカ姫は歌が得意だったので、



自分の歌にアチヒコを染めてしまおうと、

(ワカの歌詠み 歌身染め)



手紙を差し出しました。




アチヒコは、正直、


手紙を貰っていいのやら、


思い兼ねていましたが、


ワカ姫があまりに積極的だったので、


勧められるまま、


つい手紙を受け取ってしまいます。



その手紙には


次のように和歌がしたためられていました。



きしいこそ つまをみきわに

ことのねの とこにわきみを

まつそこいしき


(訳)

「キシイ邦(紀州)にいらして下さい。あなたの側で心地よい琴の音を奏でましょう。 お布団を敷いて、恋しくお待ちしてますわ💌)




これを読んで、アチヒコは狼狽してしまいました。



そりゃそうでしょう!




現代で言えば、


付き合ってもない女性から


「大好き❗️ベッドで待ってるわ💕」と、


ラインで告白されているようなものですよ🖕




ずば抜けた知性で名高いアチヒコも、


こればかりは、


思い兼ねてしまったようです。




仲人もなく結婚することは出来ないし、


(当時の慣習では、結婚する際は仲人〈ウキハシ〉を立てるものでした。)



断るにも、


お仕えしているアマテル(天照大神)の姉君……


返事を返そうにも、


言葉に窮してしまいました。



動揺しつつも、


「待っていて下さい。


後で御返事申し上げます。」


と、


ワカ姫に告げて、


手紙を高間殿(朝廷)に持ち帰り、


諸臣に相談しました。



すると、


ワカ姫の養父であるカナサキ(住吉の神)が


この歌をみて言いました。


「この歌は 変えことならぬ 回り歌」


「この歌は上から読んでも下から読んでも同じ歌になる回り歌である。言葉を返したり、封じたりすることは出来んぞ!」


と。


(回り歌には詠み手の願いを叶える呪力があるとされているのです。)




つまり、


アチヒコが恋文を受け取った時点で、


運命は決まってしまっていたのです!



回り歌、恐るべし‼️




それに輪をかけるように、


アマテルも、


カナサキも乗り気なことだし、


結婚するようにと、


勅(ミコトノリ)を出したのでした。



こうして、


カナサキが仲人になって、

(カナサキが 船乗り受けて)


二人は夫婦になったのでした。




ところで、


原文にもある、


「思い兼ねる」って、


どのような意味なのでしょう?


使うようで使わない言葉ですよね!




国語辞典によると、




【思い兼ねる】

①思いに堪えることができなくなる。
恋しさをおさえられなくなる。

②考え及ばなくなる。分別がつかなくなる。


(コトバンクより)



なるほど!


アマテルは、


この一連のエピソードにより、


恋しさが抑えられなくなり、


分別のつかなくなったアチヒコを見て、


オモイカネ(思兼)という


名前を賜ったんですね!





一般的な解釈による、


思兼命(オモイカネのミコト)の説明だと、


「多くの思慮を兼ね備えている」


という風にとっていると思います。



それは、


上記のようなエピソードが、



『古事記』や『日本書紀』には書かれていないからです。




それにしても、



紀元前の時代に、


こんな積極的な女性像が見出せるとは!



ワカ姫は


強い日本人女性の象徴だと思います。