先に言っておきますが、特に変わったことは言いません、

そんなの知ってるよ、そりゃそうでしょ、と思うかもです、

しかし奇抜なことを言いたいのでなく、純粋に金原ひとみから読み取った

ことを書く、それが主旨です、

 

まずは, 金原ひとみを読んだら年表を更新します、今回は, 星へ落ちる(2007)

 

ーー金原ひとみの年表

1983年生まれ 父は児童文学研究家・翻訳家・法政大学社会学部教授

1993年くらい 小4から不登校(母親と関係悪化その後ずっと)、中高にほとんど行ってない

1995年    12歳から小説書き始める

1998年    15歳 リストカットを繰り返す

2003年 20歳 蛇にピアス

2004年 同作で芥川賞、アッシュベイビー 芥川賞第ー作

2005年 AMEBIC出版、集英社担当編集者と結婚(どっちが先か?)

2007年 星へ落ちる出版、第一子出産

2010年 TRIP TRAP で織田作之助賞を受賞

2011年 震災の影響で岡山移住して第二子出産、その後フランスへ移住

2018年 帰国。

2020年 37歳『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を受賞

2021年 『アンソーシャル ディスタンス』で第57回谷崎潤一郎賞を受賞

2022年 『ミーツ・ザ・ワールド』で第35回柴田錬三郎賞を受賞

2024年 41歳 離婚したことを公表

ーー

 

星へ落ちる とその前後の作品は大体、作家の主人公女性とその恋人の編集者が

出てきて、概ね本人と夫がモデル(か念頭)かと思われる、

これは結婚後の年のはずだけど、前から書いていたか、その前のことを

思いながら書いていたのか、

 

この本でも、それ以前の作と似て、編集者の男の気持ちがわからず悩んでいる

というのが主題ではあるが、「結婚」というキーワードも現れているのが

前作までとの違いか、

 

この本の登場人物は主に4人、作家女性、編集者恋人、編集者の「男の」恋人、

そして、作家女性が捨てた元彼

この本からすでに、いろいろな登場人物の視点から書くということが

行われていて、これは別に「アタラクシア」で始まったわけではないんだ。

 

しかし編集者恋人からの視点だけは書いていない、それは現夫が結婚前に何を考えている

のかわからず悩んでいる「本人」の視点から抜けられていない私小説、

に近いものだからか、

 

ーー恋人の男の同性恋人の存在

それは実際にそういうことがあったのか、空想かわからないが、

男の恋人は苦悩の果てに

「男だったら妊娠したと嘘をついてでも結婚に持ち込めたのに」

と言わされている。

 

すなわち「結婚」に安定を求めていて、結婚すれば、もう浮気に悩むことも無い、

という願望に見える

 

ーーアタラクシア 2020年

その本では、登場人物がほぼ全員不倫をしており、多くがそれもあり

結婚の危機に陥っている、

中には実際そういう人もいるが、なんかの調査によると不倫は離婚理由の

上位にはない(下記のように不貞・浮気は1割程度

男女別の離婚理由

順位 男性側の理由 女性側の理由
1位 性格の不一致(59.9%) 性格の不一致(38.0%)
2位 精神的虐待(モラハラ)(21.4%) 経済的問題(生活費を渡さない・経済的DV)(28.9%)
3位 不貞・浮気(異性関係の問題)(12.0%) 精神的虐待(モラハラ)(26.1%)
4位 浪費・金銭感覚の不一致(11.5%) 暴力(身体的DV)(18.5%)
5位 性的不調和(セックスレス等)(10.5%) 不貞・浮気(異性関係の問題)(12.9%)

 

実際、金原ひとみも離婚してるがそれは(多分)浮気が原因ではない、

(すれ違いはすでに、2010年 TRIP TRAP から見て取れる

 

ーー結婚前はどうなのか?

 

どの程度信憑性があるかわからないが、これによると「浮気」は堂々の2位

 

だから「結婚」制度は相手の浮気をかなりの程度妨げる

(もしくは浮気しても別れない度合いを高める)という意味で「安定」

に貢献してるとは言って良いだろう

 

ーーとは言っても

結婚すればしたで、新たな悩みは生じる

だから本当に(精神の)安定に寄与してるのかどうかは、わからない

アタラクシア を読んだ人は余計に結婚に不安が募るんじゃないかな

とも言われているようだ

 

ーー結婚前も後も別れる理由の1位は、性格、価値観の違い

 

とは言ってもだから、性格、価値観の合う人を見つけるまで結婚できない

とか考えない方が良いと、私は思う。なぜなら、価値観は変わるからだ

(性格は変わらないけど、性格の不一致って、さまざまな要因で喧嘩して

別れた時に言うだけで、そんなの元々分かるわけない)

 

ーー私は、結婚の最大の意義は子育てしかないと思っている

 

精神的に不安定になっても、とにかく結婚制度は別れることを妨げる役割がある、

それは子育てには重要な意義がある。

逆に言えば、子育てしないなら、精神的に不安定になる結婚など何の意味も

ないでしょ? なら、離婚すれば、ってことになるし、そもそも

何のために結婚したのと思うんだけど、理由は「相手を束縛するため」

ですよね。

(好意的な場合には、束縛して相手の不安を解消してあげるため、もある

 けど、これって上から目線なので、いずれ反発される、金原ひとみの

 編集者はこれっぽい?)

 

世の中には束縛されて「嬉しい」人もいるけど「嬉しくない」人もいますよね、

調査したことないのでどっちが多いとかわからないけど、

嬉しくない人の方がだんだん増えている世の中になってるとは思います

 

ーーこれからは利己的な理由で結婚するのは諦める方が良いのでは、

 

子育ては良いと思うんですよ、やはりそれが第一の理由であるべき

 

しかし相変わらず、労働者として配偶者欲しい、養ってほしい、

家事して欲しい、老後面倒見て欲しい、年老いた親の面倒見て欲しい

とかって言う人がいるのを見かけますが、

そういうのは もはや結婚(相手を欲しい)理由にするもんじゃないです、

 

これらは相手から見れば「否定的要素」で、これを上回る魅力が自分に

なければ、今の時代たとえ結婚できても、離婚されると思います

(若いうちには魅力があっても、年老いて魅力が低下すると離婚されかねないし)

 

じゃあ自分に何もないならどうすれば良いのか?って

一緒にいて楽しい友達であり続けるように努力する

しかないですよね

 

それって別に特殊能力が必要なわけではない(いやそれが特殊能力なのが現代日本?