今回読んだ、蛇にピアス、アッシュベイビー、アタラクシアについてで、再度年表
ーー金原ひとみの年表
1983年生まれ 父は児童文学研究家・翻訳家・法政大学社会学部教授
1993年くらい 小4から不登校(母親と関係悪化その後ずっと)、中高にほとんど行ってない
1995年 12歳から小説書き始める
1998年 15歳 リストカットを繰り返す
2003年 20歳 蛇にピアス
2004年 同作で芥川賞、アッシュベイビー 芥川賞第ー作
2005年 AMEBIC出版、集英社担当編集者と結婚(どっちが先か?)
2007年 第一子出産
2010年 TRIP TRAP で織田作之助賞を受賞
2011年 震災の影響で岡山移住して第二子出産、その後フランスへ移住
2018年 帰国。
2020年 37歳『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を受賞
2021年 『アンソーシャル ディスタンス』で第57回谷崎潤一郎賞を受賞
2022年 『ミーツ・ザ・ワールド』で第35回柴田錬三郎賞を受賞
2024年 41歳 離婚したことを公表
ーー
アッシュベイビーはこの前の年表に載ってないので追加、
芥川賞第1作
あの年表は人の作ったものを参考にしたが、他のをみても大体載ってない
それはなぜか、読んでみたらわかる、、
多くの批評家は批評したくないから、なかったもの としてるんだな、
まあとにかく順番に
ーー 蛇にピアス から
これはまあ何というか、昔だったら読めなかったのは間違いない
ああいう世界は毛嫌いしてたし、自分とは縁がない、
しかしピアスに詳しくなるな、とにかく
ピアス(顔とか、へそとかね)好きな人の気持ち、ある意味想像通りでもあるし、
やはりめちゃめちゃ痛いんだなあ、ってのがまず感想
16から始まって番号が小さくなると穴がデカくなっていく(知らなかったし
0 になると部族みたいなもの って キャンドルなんとかね、、
ピアスや刺青は、
男は、やはり周囲を威嚇して自分を強く見せるためが主
(やはりそうか、だから銭湯禁止なんだよな
女は かっこいいから、自傷行為の意味も強い(特に金原さんの未成年時代
しかし個人的には首の刺青は嫌だな、もはやかわいくないし
鼻ピアスもやめてほしい、特に鼻輪的なの、牛でしょどうみても
唇はとにかく痛そうに見えるので、、(金原さんしてるよな
ここに出てくる、舌をへび舌にするのは、もう異次元の世界
(顔中刺青を入れてるに匹敵
まあとにかく、金原さんが無事に大人になれてよかったです、、
ーー アッシュベイビー
これはね、、金原さんがどこかで、私は怒りをぶつけるために書いている
と言っていたがまさにそれ
とにかく小学生(子供)が嫌いだという、自分の気持ちを正直に書いている
〜 そのせいで不登校になって、母親と断絶し、よくない道に走ってしまった
それを多分子供のせいにしてぶつけている 〜
前回のを読んで、金原ひとみは 正直に(自分)女性の気持ちを書いている
(のが良い)と思ったのだけど、蛇にピアスは そうでもない、
アッシュベイビーはそれが強く出ていて、これがルーツではありそう、
しかし怒りが強すぎて多分社会的な(評論家の)共感はあまり得られない
これって、芥川賞第一作でなければ絶対に世に出てない、
そういう意味で貴重な書物だろう
しかし子供嫌いと赤ん坊嫌いは別物だと思うし相当やばい(よく禁書になってない
昔 アグネスチャンが涙目で世界中で2歳の○○が○○されているのを
救わないとならないと訴えていたのをみて、アグネスチャンも頭がイカれたか
と思ってたけど、、(何年だったかあれ、
前回書いた、次の AMEBIC でも本人が救われた風でもないし、
やはり結婚した夫の影響(への依存)は大きかったのだろう
ーーアタラクシアは良い とは言えこれは少し深掘りしたい気がするので次にも書く
本人の言によると、これは
生きづらい世の中で心の平穏を求める彼女たち の話しで
この小説は YABUNONAKAでとり入れている(らしい、まだ読んでない)、
各章でそれぞれ別の登場人物の視点で書くという手法を用い、ここで成功したのを
あっちの小説でも取り入れたのか
あと小説家としての技能がアップしたことをいくつか示している
始まりの章の御花畑ルンルン的なのは少し驚く
(TRIP TRAPハワイ編の前半もそうだったけど)
しかし2章でいきなり、怒りの塊の人が現れ、やっぱりそっちか、、と
あと何というかこれだけはネタバレしない方が良いと思うが
(これから読む人のために)
ミステリー小説的な伏線回収技法が使われ、こういうこともできる作家さんに
なったんだなあ と、、最初の2作よりはかなりプロっぽい
あと社会派作家的になっているので、もはや自分の怒りをぶつけているだけではない
おそらく色々取材や目にしたものを取り入れ、自分のだけでない人間の正直な
感情を描く作家となっている(その分私は、非現実人間路線で迷走している
綿矢りさ より個人的には良いと思う)
内容については一言では何とも言えないので、次に、特に、
どうやってこの小説が、「うまく息継ぎするためのヒントになるのか」
そんなの到底無理か、について考えてみます

