「緑」は既出なのか否か、という話しをする人を見たことはない、
あれは「短編 蛍」にもいない新キャラなのか? その点については次回書くけど、
(それにも関連するが)「直子」も含め、ノルウェイの森のキャラと
それより前の村上小説の登場人物に連続性はあるのか、ないのか、
そこはどうなってるでしょう、
例えば主人公の「僕」(ワタナベ)
僕は風の歌、、では、私が以前文句をつけましたが、理系の生物専攻
でこれはかなりおかしな設定だと思った、理系の人とは思えない行動、進路をとるからだ
これは「蛍」で修正されて、村上春樹本人のような設定になり不自然さが減った
これって多分本人が言っている、「最初の小説の気恥ずかしさのようなものを取り払った」
というのとも関係していて、多分、主人公が自分だと思われるのが気恥ずかしかった
からわざと自分から遠い人物設定にしようとした(が、僕の行動からしてあまり
成功とは言えない)
このあたりは多くの読者は気にしないか、少し設定変えたけど同じ話しなんだな
と思うのでしょう(ごく一部に、これらの違いから、全く違う小説だ という
人もいるでしょうが、多分少数派なのでしょう
「直子」だってそうだ、風の歌、、とノルウェイのではずいぶんキャラが違う
とても同一人物とは思えない、そもそも風の歌では性に奔放なキャラとも見える
ー 別な話しか、設定を変えたのか、並行宇宙か
私が一番面白くないと思うのは、別な話し説で、これは一応考えない
じゃあ設定変えたんだ、と皆言うでしょうし、これが真実かもしれない
だけど、これも少し夢が無いから他の説も提示しておく、それが並行宇宙説だ
???(頭おかしくなった?
いちいち設定変えるたびに、じゃあ最初の設定は悪かったのか?とか
こっちの方が良いから変えたのね、ってのは(それが真実でも)少し興醒めしない?
ではこう考えてみよう。
世界には並行宇宙というものが多数存在し、幾つもの可能性
に分岐して、それぞれの宇宙では違う可能性に従い物事が進行している、
しかし 大まかな運命はどの宇宙でも同じに進行して、何をどう頑張って
変えてみても結局は(ほぼ)同じ結末を迎える
変わらない運命、それは「僕」には20歳頃に好きな人がいたが、自殺を
遂げていなくなる。その後それを引きずって生き続けるのが僕の人生の
逆らえない流れだ。
その後も僕はなぜか女性にモテるが、最終的に女性に愛想を尽かされて
去られる、その状況が変えられない、なぜならそれが変わらない運命となって
宇宙全体の時間が進んでいるからだ
(村上さんに聞いたら「そんなこと全く考えてません」って言うと思いますが、
別にいいんですそれで。解釈は人それぞれってのが小説の良いところ)
ー SFっぽい
この何をどう頑張っても運命が変えられないというのは、自分が割と好きだった
シュタインズゲートというアニメの感覚だ、それはタイムマシンによって自分が
別の時間線に入り込んで、どうにか未来を変えようとするんだけどね、
何度やっても失敗し同じ結末になる(最後どうなったかな
ー 平行宇宙だとして、、
「僕」は、まあさほど変わってないとも言えるだろう
(しかし「僕」の世界線は「蛍」とノルウェイの森でも一点大きく違っている、
直子には少し違いがある
緑は? 鼠は? この二人については別々に書きます、しかし鼠が一番わからないかも
なにしろノルウェイの森には全くいないから
