ブンナよ、木からおりてこい (新潮文庫)/水上 勉
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原作は、新潮社の「少年文庫叢書」の一冊として筆をおろしたもので、弱いカエルの世界にも、思いあがったのがいて、高い木へのぼってひと冬をすごす話を書いたのである。


作品には、諸行無常がないではない。


弱肉強食の虫やくもや、鳥やその他の動物の、喰われて死に、また生きかえってゆく思想が語られているはずだが、こういう仏教的なしめくくりも、大人の世界のことでむずかしいからという考えもあろう。

が、私の体験では、これはむずかしい理屈ではないのだった。子供にきいてみたまえ。みなうなずいてくれよう。