1ドル50円時代を生き抜く日本経済/朝日新聞出版

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トンデモ満載かと思っていましたが、読んでいくと、割りとまともなことも書いてあったのが意外でした。
で、この本のストーリーは、円高ではなくドル安。ドルが弱いのは財政収支と対外収支がともに赤字だからという流れのようです。
1960年代末には、財政収支と対外収支がともに赤字転落必死の状態に陥ったのである。(p17)
で、肝心の1ドル=50円の根拠は?というと・・・
ドルはどこまで下がるのか
筆者がこのところ提示している「1ドル=50円」というのは、あくまでも象徴的な数字だ。それくらいのところまで行かないと、基軸通貨ドルの終焉物語に最終的な幕はおりないと考えているのである。リーマン・ショック以前にしばらく定着していた1ドル=100円近辺の相場に対して、ドルの価値がほぼ半減するという感覚である。(p29)
エコノミストなのに、「感覚」なんかで1ドル50円と言ってたんですね。衝撃でした。
それから、彼女がなぜ予想を外し続けるのかもわかりました。
日銀の金融緩和が効かないという根拠がこれです。
日銀の金融緩和には円高を防ぐ効果はない
日銀が何をやったとしても、その金融政策の為替市場における効果を相殺するような形で、他の国々も金融緩和を進めることになるだけで、一言で言えば、全く効果はないだろう。(p24)
日銀が金融緩和をやると、なぜか他の国も同じように(自動的に?)金融緩和をやるんだそうです。だから金融政策に効果はないと。意味不明ですね。てゆうか、日本だけ金融緩和をやらずに他の国々がやっていたから超円高になってたんですが・・・。
こんな意味不明の理由で金融緩和は無効だと言っているようじゃ当たるわけがありません。
予測が当らないエコノミスト・・・何の意味があるのでしょう。
やはり、ネタとして楽しむのが浜矩子氏の存在意義なのかもしれません。
p.s.
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