永遠の0 | rxtypeのブログ since 2012

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日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

マスゴミが百田尚樹氏を批判していたので思わず買って読んでしまいました。
永遠の0 [ 百田尚樹 ]

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原作を読んだらイメージと全く違うことがわかりました。
戦争賛美な部分なんて皆無です。
むしろ反戦小説と言ってもいいでしょう。
ただし、薄っぺらな反戦平和、唾棄すべき反戦平和とは違う作品です。
今の価値観で特攻隊員、日本軍兵士の気持ちを表現したもの
言わば、過去と現在の架け橋的作品です。

何度も泣きました。おそらく、とてつもないやるせなさが理由です。

悔やんでいるだけではしょうがないので
一つ将来ためのヒントになる箇所について紹介しておきます。
元海軍飛行兵曹長 井崎源次郎の話の部分です。
「もう一つ、いやな噂を聞いたことがあります。艦隊司令長官にとって最高の名誉である金鵄勲章のための査定ポイントで、最も大きいものは海戦によって軍艦を沈めることだそうです。戦艦を最高点として、以下、巡洋艦、駆逐艦と続いていくらしいですが、輸送船などは何隻沈めてもまったく点数にならないそうです。しかし、艦艇を失うと大きなマイナスになります。三川長官が巡洋艦並びに駆逐艦を撃沈した後、輸送船などには目もくれずにとっとと引き上げたのはそのためか、というのは言い過ぎでしょうか。とにかく、三川艦隊の撤退はガダルカナルの戦いで大きな悔いを残しました。(p205-206)」


真珠湾攻撃で石油貯蔵施設を叩かず引き上げた南雲忠一、ミッドウェーで主力艦隊を後方待機させ、虎の子の機動部隊を失わせた山本五十六、レイテ海戦で敵の輸送船団を目の前に謎の転進した栗田健男、そして三川軍一・・・
全てに共通するものがあります。
エリート(笑)幹部は、出世や自分の評価しか考えられなかった。だからバカな判断をしつづけた。
これが、日本の勝利という目標に貢献したものだけ評価するシステムになっていれば、少しは変わっていたかもしれない。
性悪説に立って、鼻っ面に餌を見せる仕組みが必要なのかもしれません。
エリートだからちゃんと考えているだろうなどという根拠の無い甘い期待は止めましょう。

現代の日本についても同じような問題があります。
ここ20年の日銀の迷走によるデフレ不況。
テストのテクニックが全ての筆記試験でいい点を取っただけの「無能」、しかも、経済と無関係の法学部出身のエリート(笑)幹部が、現在も日本の若者を苦しめていることが思い起こされます。
彼らは何の役にも立たない「日銀券ルール」という枠をはめ、日本を成長できないようにしてきた。しかし言い訳ばかりで誰も責任をとりません。

日本のエリートはバカです。もう、性善説で考えるのは止めましょう。それが「永遠の0」の教訓です。

p.s.
この作品の価値は、マスコミに対する強烈な批判にもあります。


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