新自由主義、フリードマン | rxtypeのブログ since 2012

rxtypeのブログ since 2012

日本経済の一番の問題はデフレ予想です。

ミルトン・フリードマンがどんな人物か。

『ショック・ドクトリン』より
ハリケーン災害から三ヶ月後、フリードマンは『ウォールストリート・ジャーナル』紙の論説にこう書いている。「ハリケーンはニューオーリンズのほとんどの学校、そして通学児童の家々を破壊し、今や児童生徒たちも各地へと散り散りになってしまった。まさに悲劇と言うしかない。だが、これは教育システムを抜本的に改良するには絶好の機会でもある」("The Promise of Vouchers," Wall Street Journal, December 5, 2005.)

まさに災害に便乗した「惨事便乗型資本主義」であり、その中心的人物らしい発言です。
伝統とは歴史的に形成・蓄積され、世代をこえて受け継がれた精神的・文化的遺産や慣習。
フリードマンのこの発言は、その歴史や伝統、文化に対する配慮に欠けているし、人間的な温かみにも欠けていると言わざるをえない。

このようなフリードマンはどこが「保守」なのでしょう?

なお、私は、ナオミ・クラインとは考えは異なります。フリードマンの全てが悪いわけではありません。フリードマンを筆頭とするシカゴ学派は、共産国を壊すのには大いに役にたちました。
「新自由主義」は、中国など官僚腐敗・公共事業ばかりの社会主義国では大いに役に立つでしょう。一方、既に十分すぎるほど自由で、公共事業が不足している今の日本の国ではあまり役に立たない考え方です。デフレの日本ではむしろデメリットが大きいです。



日本の公共事業は多い?

マスコミが垂れ流す「思い込み」で判断してはいけません。マスコミには絶対に出ない写真です。
(写真)$rxtypeのブログ-橋脚
こんなに橋脚の細いフランス(パリには地震が全くないため)と、公的固定資本形成(公共事業)の対GDP比はほぼ同じです。地震、水害、大雪、用地買収、急峻な山河、軟弱地盤、etc. フランスと日本では諸条件が違い過ぎます。同じコストでどうやって作るのでしょう。
※写真は早稲田大学の大石久和教授が紹介していた写真です。

また、首都高を筆頭とする全国の渋滞による時間損失は貨幣価値換算すると約10兆円の損失に相当すると言われています。平成19年度 国土交通白書(国土交通省)
ガソリンの燃費の面でも巨大な損失を被っています。
日本は、道路の質(車線数)で言えば、先進国とは言えないレベルです。
$rxtypeのブログ

http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/images/stories/PDF/Fujii/201006-201012/presentation/fujii20101410_presentation.pdf

日本に津波対策や地震対策の公共事業が 不足しているのは東北の惨状を見れば誰でも分かるでしょう。明治の教訓をほとんど生かせなかったのは反省すべきです。 明治の教訓、15m堤防・水門が村守る…岩手(読売新聞)

これでも、学校の耐震化、洪水対策、雪害対策など軒並み削減し、大被害をもたらした民主党に賛成しますか?
震災復興は放置し、どさくさに紛れて再生可能エネルギー法案などという最悪の法案をも通す民主党は、惨事便乗型資本主義を体現したような政党です。

残念ながら、自称保守のなかにも、フリードマンを信奉し、民主党がやっているような削減(仕分け)に賛成する人もいます。考えなおしていただきたいですね。


↓クリックお願いします

人気ブログランキングへ