NY Stay-at-Home order: Day 7 / “Hot Spot”から出てくるな | まてんろう・あさんぽ・いっぽ

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マンハッタンの空気をピンでとめて

新型コロナウィルス感染確認数 ニューヨーク州 59,513 うち、ニューヨーク市 33,768 (LAST UPDATE: MARCH 29, 2020 | 3:38PM)

 

トランプ大統領は、ニューヨーク、ニュージャージーおよびコネチカット州の新型コロナウィルス感染が集中する地域を「ホット・スポット」と呼び、それらをアメリカ国内における「Quarantine 隔離地域」に指定するよう求める旨の発言をしていた。

 

大統領はまた、「該当地域の市民がフロリダで問題をおこす(感染を広める)危険があるので、旅行させたくない」旨の発言もした。

 

フロリダ州は、トランプ大統領が11月の大統領選で勝利を再重要視する激戦区。また、最近大統領は居住地をニューヨーク州からフロリダ州に移したばかりである。 

 

クオモ・ニューヨーク知事を始めとする州のリーダーらは、すでに多大な制約を強いられている州民にパニックを引き起こし、経済にさらなる打撃を与え兼ねないと強く反発。

 

"I don't know how that could be legally enforceable,... I'm not even understanding what it is, I don't like the sound of it." (Gov. A Cuomo)
「その措置(a Quarantine)に法的強制力があるのか疑問だ。そもそもどういう意図か理解できない。その言葉の響きじたいが気に入らない。」

 

トランプ大統領は、隔離措置については撤回し、かわりに、CDC(米国疾病予防管理センター)が3/28から、ニューヨーク、ニュージャージーおよびコネチカット州の住民に対し、今後14日間、不要不急の国内移動の自粛を求める勧告を発出した。

 

これに対して3/29、クオモ・ニューヨーク州知事はコメントを発表し、CDCの勧告は「Lock Down(都市封鎖)」ではなく、ニューヨーク市民にさらなる対応を追加するものではないと説明した。

 

感染が蔓延する速度を遅らせるために、できることは全て行っていると記者会見で述べながら、なるべく自宅にいるよう市民に協力を求めてきたクオモ知事と感染対策チームにとって、トランプの大統領選ゲームに巻きこまれ、州外への移動の問題に時間を取られるのは憤懣やるかたない心情であろう。

 

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