リムジンで、お別れ・・・・・。 | もぎたて!アメリカ暮らし。 

リムジンで、お別れ・・・・・。



先日、とても仲良くしていた近所のテルちゃん一家が日本へ帰国・・・・・。

テルちゃんは人工呼吸器を開発してる会社で働いており、駐在という形でアメリカ暮らししてたので、(日本人はテルちゃんだけだったけど) いつかはこんな日が来るとは思ってたが・・・・・。


お互いの子供らの学校も一緒だから初めのうちは、“あ、日本人だ” くらいのものだったけど、ある日テルちゃんが、


“飲みに行きませんか?”


と、誘ってくれたのだ。

オイラ飲めないけど・・・・・ま、いいか。

で、行ったところが近くのジャズバー。これがうるさいんだ、生バンド入って。

いろいろ話してくれる、テルちゃん・・・・・。

でも、音楽がうるさい。

“私はですね・・・♪ズンチャカ、ズンズン、ズバババン、プウ~、ボンボン♪・・・なんですよ。”

“は、そーですかぁ~”


ていうわけで、その日はいろいろ話してくれたにもかかわらず、テルちゃんがどんな人なのかさっぱり分からなかったのだ。

それが、いつも間にやら、“テルちゃん&コオちゃん”(そう、オイラはコオちゃん) の仲になり、ヘンな2人組の出来上がり。

年はテルちゃんが7歳上、趣味・嗜好も違うがなぜだか気が合う。


まぁ、そういうわけでとても気楽に仲良くやってきたのだ。

ちなみに、奥様同士もとっても仲良し。子供らもね。


そして月日は流れ、テルちゃん一家、最後のアメリカの夜。

すでに住んでいた家は空っぽにして出ており、ホテルに滞在中。食事の後、夜9時頃に我が家に来るという。

なぜだか、“外に出られる服装で待ってて”

との指示あり。


う~ん、お茶でもしに行くつもりか~?

んじゃ、先にお風呂でも入っておくかと、のん気に風呂に入ってたら、息子が興奮気味に、

“パパ、リモが来た!!”

リモ?あ~、リムジンか!! 何で??

続いてやはり興奮気味にママが、

“テルちゃん、リムジンで来た!!早く、とりあえずそのまま乗って!!


・・・・・とりあえずそのままって、裸はともかく、ビショ濡れはまずかろう。


大慌てで汚れたGパンにシャツをひっかけ外に出ると、リンカーンのながーいリモと、いつもより若干おしゃれなテルちゃん一家。


テルちゃんにしちゃ、カッコよすぎないか、リモでディナーに行って、その後クルージングかい。

それじゃ、お邪魔させてもらっちゃおうと、テルちゃん家&コオちゃん家、2家族、9人で出発。

ドアを開けてくれる、アメリカ人の運転手さんに、待たせてゴメンねと、風呂入ってたのがバレバレのビショ濡れ頭でご挨拶し乗り込む。

もちろん、バーも付いており・・・

リモ


最後の夜だ、保健室のにおいがするくらい強いお酒も付き合っちゃうよ、なんてお酒か分からんけど。


フリーウェイ、ビーチ沿い、話は尽きず、少し遠回りしてもらい10時ちょうどに我が家へ帰還。

と、テルちゃんが、

“あれ?10時?チャーター時間終わっちゃった”

我が家からホテルまでの時間を計算しなかったテルちゃん。

そそくさと、なにやら運転手さんの差し出す紙にサインし、走り去るリモを見送る。

取り残される、テルちゃん一家。

“コオちゃん・・・・・ホテルに送ってくれる?”

・・・・・そりゃかまわないけど、ウチでコーヒーでも飲んで酔いさましてからね。

送ってくのはかまわないし、オマヌケなテルちゃんのおかげで、もう少し一緒にいれる、最後の夜。


こうして、お別れしたのだが、テルちゃんのオマヌケは、さらに続いた。

翌日、飛行場からテルちゃんが電話してきて、

“たいへんだぁ~、コオちゃん。スパイクが一緒に帰れない!!”


・・・・・スパイクとは、テルちゃん一家のカメである。

飛行機に乗って一緒に帰ろうとしたのだが、ダメだったらしい。成田には問い合わせてカメ持ち込みOKといわれたらしいのだが、航空会社に確認しなかった様子。

航空会社のカウンター預かってもらえるとの事なので、仕事終わって渋滞がひけた夜に引き取りに行くと約束した。




さて、夜。

10時くらいなら空いてるだろうと思いきや、中国だかそっち方面へ出発便があるらしくカウンターは長蛇の列。

一人手ぶらで並んでるのはあやしい・・・・・まわりの人はみな荷物たくさん。

ようやく、カウンターのアジア系お姉さんまでたどり着き、当然テルちゃんが出発した朝のカウンター担当者はいないわけなので、事情を説明。


“えっと、友人が今朝の便で日本へ飛んだのですが・・・・・、持込を拒否された荷物があり、ここで預かってもらってるらしいので引き取りに来ました。”

“はい、荷物はなんでしょう?”


“・・・・・カメです・・・・・。”

“・・・・・カメ・・・ですか?”

“カメです。”

“??・・・少々、お待ち下さい”


少々、お待ちしていると、おお、裏の方からお姉さんに連れられてスパイクが!!よかった。


どん、とカウンターに置かれると、周りの人も注目、そりゃそうだ、手ぶらで来て飛行場の搭乗カウンターでカメもらってんだから。

“こちらですね??”

“そうそう、これ、スパイクです”

こちらですねって、そうそうカメの預かりものはなかろう。

“では、身分証明書を・・・・・”

身分証明!!ま、まじめすぎるぞお姉さん、テルちゃんがカメ預けたのを知ってるだけで十分ではないでしょーか!

ま、とりあえず免許証を渡すとなにやらメモみたいのと照らし合わせている。

・・・そして

“名前のスペルが違うわ・・・・・”


オイラの名前は、コオ、スペルは、KOH・・・・・。

メモを見せてもらうと、どうみてもテルちゃんの恐ろしくへたくそな字で、

KO・・・・・


テルちゃん、じゃないってばぁ。

まじめすぎるお姉さんが困ってるじゃないか、コも困っちゃうよ。

お姉さん、免許証とメモをお隣の先輩っぽい女性に見せながらごにょごにょ。

先輩女性、チラッとこっちを見て、

“いいんじゃない”

そうでしょう、そうでしょうとも!、あー、疲れた。


ようやく、スパイクを引き取り、混み合う飛行場の中を歩いて駐車場へ。

今度は、カメだけ持って歩いてるから、これまたヘン。


テルちゃん、手荷物で持って行こうとしたのはわかるけどさぁ、


これは なかろう!!

    ↓

スパイク1



ま、スパイクはしばらく預かるし、元気だから安心して。


スパイク2


それにしても、アメリカ暮らしで仲良くなった人の帰国は寂しいもんです。

テルちゃん、元気でまた会おう!!