言葉の壁~子供編
子供は英語の覚えも早い・・・。
その通りなんだけど、子供には子供なりの苦労があるようで。両親が日本人だからどうしても日米両語を使うことになるからそりゃ大変。
上の娘は赤ん坊の頃にカリフォルニアに引っ越してきてる。保育園に入る前は話すのは親が中心だから当然日本語。ママと一緒に地元のマザーズクラブなるものに入って時々公園などで集まっていたが、まだ話なんて通じなくても遊べちゃうお年頃なので問題なし。
ところが保育園に入るとそうはいかない、英語でのコミニケーションが不可欠。本人は友達や先生の言ってる事が分からないし、言いたい事もうまく伝えられないので彼女なりに奮闘し、また困っていたようだ。
例えば日本人の子供達とオママゴトをして遊ぶときは、必ずお母さんとか、お姉さんの役をやりたがる。ところがアメリカ人の中に入ると赤ちゃんか、犬や猫などのペットをやりたがる。これは、バブバブとかワンワンとかミャーミャーとか、しゃべらなくて済む役どころなのだ。ホントはお母さんやお姉さんをやりたかったんだろうが演じきれないのだ。それでもメキメキと英語に慣れて比較的早い時期にお母さんもお姉さんも出来る様になっていたのは驚き。
5歳のときには、“頭の中に日本語と英語のお部屋があってね、日本語のときは日本語のお部屋の電気をつけて英語のお部屋の電気は消すの。”と言ってのけた。スイッチ付いてんだ、すごいな。
息子はアメリカ生まれだけど、保育園でも怯むことなく日本語で話してた。小さな心で悩んでた娘とはなんという違い。6歳に近い頃、5歳で娘が発言した“頭のお部屋”の話しをして、それじゃ息子の頭はどうかな?と思い質問してみると、
“ママのお部屋”・・・・・ダメだこりゃ、めげずにママのお部屋だけなの?と聞いてみる。
“うん、パパのお部屋は、ない”
どー言うことかよく分からんが、そういう事みたい。まぁしかし、言葉のことやその他、何も気にせず学校に馴染めちゃったのは良いことだ。
そんな子供達も、娘は12歳、息子は8歳になる。
どちらもすっかり英語のほうが楽なようだ。しかし、我が家はアメリカ人のお友達が来ているとき以外は、英語は禁止だ!日本語をちゃんと覚えてもらわにゃ困る。
そう・・・実は、日本語のほうが子供らにとっては言葉の壁なのだ。
でもね、日本語を話せなかったら、日本にいるジジ、ババとも話せないし、我が家は日本人家族で異国に暮らしてるのだ、いつ何があって日本で生活するような状況になるやも知れぬ。ずっとアメリカにいるにしても日本語は役立つだろう。ギュウギュウに勉強させる気はないが、せめて日本語は生活の中からだけでも学んで欲しい。
とはいうものの、もちろん家庭だけでは不十分で毎週土曜日には日本語補習校に通っている。
日本語の読み書きや日本の事を習ったり、お弁当を食べたり、運動会があったり、友達と遊んだり、それなりに楽しんでる様子。本人達も行きたがるから続けている。
それでも、姉弟で話してると英語になるし、娘とママが何やらモメてるとママ日本語、娘英語で言い合ったりしてる。うーむ。
ま、娘は割りと普通だからいけど困っちゃうのは息子。どうも他所の子供らをみても、言葉や語学と言うものに関しては女の子のほうが優れているような気がする。息子は時々英語でも日本語でも何を言ってるのやら分からんときがある。ブシュー、ポッポー、シャーといった擬音は表現豊かなんだけど。
日本語補習校での作文なんてかなり解読が困難。
“ぼくわ、てんげぢんげで、とわくいーをたべました。”
これは彼なりに英語を日本語で書き表現しようとしたらしい。
正解は、
“ぼくは、サンクスギビングでターキーをたべました。”
テストでは、キツツキの話を読み、“キツツキはくちばしで木をつつき穴をあけ・・・・・うんぬん・・・。”
で、問題欄に木をつついているくちばしのアップの絵があり、“これは何のくちばしですか?”とあった。
息子の答えは大きな字で元気に
ハチドリ![]()
・・・問題読まずにカンで答えたにしてもなぜ、ハチドリ?そんな、マイナーっぽいハチドリ。
話していても、
“ぼくは、ママといるときが、いちぼん、しわよせ
。”
一番幸せ、ね。ハートどきどきしてる場合じゃないよ、こら。
しわよせ、なんて言葉はもちろん知らないから偶然だろうが、ちょっと面白いぞ、しわよせ。
他にも、
ぼっこり=ばっかり、
おとのしみ=おたのしみ
~でっか=~しか
今日はなんすでー?=今日は何曜日?
パンチがぬける=パンツが脱げる
などなど。
でも、こっちが慣れてきちゃうんだな。
夜、息子と散歩してたら
“このタイムに犬ウォークしてるよね”
一瞬、犬ウォーク
ってどんな歩きだ?
と思うものの、
ああ、“近所の犬がよくこの位の時間に散歩してるね”
ということだな、とピンと来て
“ああ、そうだな”と答えてしまう。で一応、確認するとやはりその通り。
最近、このようにクイズ形式のような息子のしゃべりにさえ慣れてしまい、正解率もアップ。
いかん、いかん、その都度、正しく直さなければ。
と、こんな感じで、幼少の頃より異国で育つと、むしろ日本語を身に付けるのが大変、というお話。
これ、結構、切実なんだけど、日々おもしろくて・・・・・。どうなっちゃうんでしょ?