T-34戦車レース(戦車バイアスロン2020) | 軍曹!時間だ!…

T-34戦車レース(戦車バイアスロン2020)

戦車バイアスロンに先立ち

8月23日には第2次世界大戦での

最優秀戦車ともいわれる

T-34戦車による余興・・・・

いや

エキシビジョンレースがあった。

余興はT-80Uの方だな。

T-34戦車は85mm砲を搭載した

T-34-85である

映画「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」のアレだ。

 

参加した4両の戦車の砲塔には

それぞれスローガンが描かれている。

 

“ブルー”

ОСВОБОДИТЕЛЬ

「解放者」

 

“イエロー”

ИСТРЕБИТЕЛЬ

「戦士」

 

“レッド”

КАНТЕМИРОВЕЦ

「カンテミロヴェッツ」

伝説の046号車・・・らしい(;'∀')

 

“グリーン”

ДМИТРИЙ ДОНСКОЙ

「ドミトリードンスコイ」

日本軍パイロットが敵艦識別で

『ゴミトリゴンスケ』と覚えろといわれた

ロシアの装甲艦と同名だ

 

レースは戦車バイアスロンのコースを準用する。

いわば“T-34バイアスロン”だ

ただし対空機関銃射撃が無いので1周少ない

T-34バイアスロンは一斉スタートである。

30秒後、「黄色い戦士」がトップである。

操縦手の操向動作(ステアリング)

一気にハンドルレバーを引く“ガク引き”だ

「黄色い戦士」が他を引き離したまま弾薬置き場に到着

 

砲弾積載は全員降りるわけではない。

降りたのは戦車長だろう。

車上の乗員は装填手用ハッチから出たから装填手だと思ったのだが、砲弾搭載後、車内には車長ハッチから入った。

車長用ハッチから出たのは車長で装填手用ハッチから出てきたのは砲手と考えると合点がいく。戦車内に入る際はスムーズに砲手席に入るために砲手が車長ハッチから入り車長は装填手用ハッチから乗り込んで車長席側に移動するという時短行動だったと推測する。

つまり、降りる前の状況は、車長が定位で砲手が装填手席側に移動している状態だったと考える。

車長「たま たま・・・あれ?ない」

砲手「弾は向こうだよ!ポンコツかよ!」

車長「ああ、こっちね。フタ開いてた。てへっ」

砲手「速く速く!」

車長「ほい。たま」

砲手「よしっ!!」

弾頭形状および色からBR-365徹甲弾である。

内部に48gの爆薬を有する。 

砲弾は砲塔後部ラックに積載

4発4段の16発収納できるが今回は6発だ

取扱書掲載のラック形状とは異なるが

改良品なのか自作なのかは不明だ。

「ゴミトリゴンスケ」発進

ところが射撃線には“レッド”が一着

的は各車1的であり6発中3発命中が必要

射距離は1200メートル前後であろう。

最初に射撃任務を終了したのは

「カンテミロヴェッツ」こと“レッド”

射撃速度自体は現用戦車に劣らない速さだ

というか現用戦車よりも速い

射撃中の「ゴミトリゴンスケ」の後方をパスする

「カンテミロヴェッツ」

「カンテミロヴェッツ」を追い

バックストレートを疾走する「解放者」

トップの「カンテミロヴェッツ」は水壕通過

独走状態の「カンテミロヴェッツ」

他の3車は団子状態

トップが土堤を通過する頃には

壮絶な2位争い

土堤越えまでは激しいつばぜり合い

ところが、下りで変速ミスをしたのか

「勇者」が失速し「解放者」前へ出る。

「勇者」に差をつけたまま「解放者」は狭小路へ

トップは壕を通過

1周目トップ通過は“レッド”「カンテミロヴェッツ」

障害路を通過し射撃線に向かう

壕を通過した“イエロー”「勝者」

右フェンダーをぶつけたのか破損している

第2位通過は“イエロー”「勝者」だ

“ブルー”「解放者」は変速ミスでもしたのだろうか?

“レッド”は波状路(地形障害⑥)前を右折し

バックストレートへ向かう

半分しかコースを使わないようだ。

“ブルー”はいつの間にか最下位。

ところが最下位通過は1秒差で“グリーン”だ

“グリーン”が遅いのか“ブルー”が速いのか・・・

単独トップの“レッド”は射撃線へ到達

同軸機関銃射撃だ

目標は

「パンツァーファーストを担いだドイツ兵(多分)」

“レッド”が射撃任務離脱時に“イエロー”到着

3番目は“グリーン”だ

何故か横向きで侵入したので信地旋回

ほぼ同時に射撃任務達成

ところがピクリとも動かない“イエロー”

“グリーンは”2位離脱

遅れてきた“ブルー”も射撃終了だ

“レッド”を追いバックストレートを

疾走する“グリーン”

速度は何と時速57キロメートルだ

独走の“レッド”

追う“グリーン”

トップの“レッド”は最終傷害の壕を上るところ

“グリーン”はホームストレートに入ったところだ

3位、4位の姿は見えない

独走のまま“レッド”が1位でフィニッシュ

遅れる事1分12秒で“グリーン”がフィニッシュ

3位争いは“ブルー”が一歩リードだ

と思ったら、ギアが入らないのか

“イエロー”が動かない

“ブルー”3位でフィニッシュ

最終フィニッシュは“イエロー”だ

優勝は“レッド”「カンテミロヴェッツ」

さすが伝説の戦車だ

 

おまけ

T-34に先立っての訓練展示のため

各戦車の前を通過するT-80U戦車

中央に各色の旗を立てたT-34が確認できる。

イメージと違いT-34ってデカいんだなと思う。

というか、現用ロシア戦車の扁平さは異常

 

後ろの緑の戦車は中国軍の96式戦車

単車で見ると小さく感じるが、案外大きい

赤色の戦車はT-72B3

手前の3両は画像左より

T-80BVM、T-80U、T-90Aとなる。