メルカバのコンセプトは正しかったのか?
「メルカバのコンセプトは正しかったのか?」
現在発売中の月刊パンツァー「PANZER」2018年4月号に掲載の記事である。
4月号特集が「メルカバの最新評価」という事であり、メルカバ好きの当方としてはどのように評価しているのか期待した。
ただ、運用国であるイスラエル自体がMk1(マークワン)からMk4まで基本形態を変えることなく使用しているのだから、「コンセプトは正しい」との結論しか出ないような気がする。
その是非を問うのだから何か新事実でも発見されたのかと思ったのだ。
著者は「M1エイブラムスはなぜ最強と言われるのか」等の著書や最近PANZER誌でも記事を載せている「毒島刀也」氏である。
まあ、期待が大きかっただけに記事内容は残念の一言に尽きる。
そもそも毒島氏はメルカバ戦車が嫌いなのか?
コンセプトの是非を論じるのに、基本のコンセプトを全然理解していない(したくない?)のが悲しいのに加え、かなり負のデバイスがかかっているように感じる。
メルカバ戦車の開発理由やそのコンセプトは開発責任者のイスラエル・タル将軍(愛称タリク)への直接インタビューやその他イスラエル軍人の記事(1980年代の戦車マガジンに掲載)があるのだからそれをもとにすべきであり、それでも疑問(モヤモヤ)があるというのなら、それについて追及すべきであろうと考えるが、記事内容は「嫌いなものは嫌い」的な雰囲気がある。もっとも私個人の感想だから「毒島氏の仰る通り」とする読者もいるであろう。
とりあえず手持ちのメルカバ戦車に関する資料及び戦車マガジンの創刊号から絶賛調べ中だ