パンター戦車の操向装置(その4)信地旋回
記述間違い!!!
正しくは→準備中
【信地旋回】
緩旋回状態からさらに操向ハンドルを引くと、操向ブレーキが解除され代わりに主ブレーキが作動し、右履帯は停止する。左側駆動機構への駆動力には変化はないので、右履帯中央を軸として右側へその場旋回、つまり右信地旋回となる。
なぜ緩旋回で作動していた操向ブレーキが解放されるかというと、主ブレーキ作動により操向変速機のキャリアが固定される。操向ブレーキが作動している場合はサンギヤが固定される。遊星歯車機構の動作として、サンギヤとキャリアが固定された場合、リングギヤも動かなくなるので右側操向機構はすべて停止する。その場合、左右の主駆動軸は直結なので左側も止まってしまう。そのため、操向ブレーキの開放が必要となる。
操向ブレーキが解放されることにより、右操向変速機のリングギヤに入力された主駆動力は、ピニオンギヤを回し、サンギヤを逆転させる。サンギヤは逆転するが、操向クラッチが解放状態なので空転し、右履帯編への駆動力は伝わらない。