APFSDSの効果「対乗用車」
対乗用車はどのような効果があるのだろう?
対コンクリート壁は予想がついていたが、対非装甲車両、しかも軽量車両である。
貫徹時の衝撃とか、通過による爆風とかの効果がどうなのか気になった。
その前に車種がホンダ車のように見えたので調べてみたのだが該当なし。
後部ホイールハウス形状からドイツルの「オペル」か?
と思って調べたらヒットした!
「オペル・カデット(OPEL CADETT)」だ。
動画のタイプは「カデットE」であり1982年から91年まで発売された最終モデルになる。
車両重量は約1トン
なんとこの車両は韓国の大宇自動車(現在は韓国GM)でLE MAN(ル・マン)という名称で発売、しかもGM(ゼネラルモータース)が米国において「ポンティアック・ル・マン」として発売している。
「pontiac le man」で検索すると、「GMよ、よくこの車に「ル・マン」の名を与えられたもうたな」と感慨深い。ポンティアックの黒歴史だな。
画像の特徴から韓国および米国仕様ではないのでオペ・ルカッデットであろう。
謎は車体右側に給油口があるはずなのに無い事だ。
さて、前置きが長くなった
上下の写真の違いが分かるだろうか。
下の写真の前部バンパ、ナンバープレートの下付近に光点がある。
飛翔体(APFSDS)が見えないから丁度隙間に入って翼部が接触したところだろうか?コンクリート壁の時とは異なり曵光が確認できない。
弾芯(APFSDS飛翔体)の位置が分からないが、火炎の位置から判断するに既に運転席足元から座席下といったところであろう。
貫徹位置にある金属部品が溶解して激しい火炎(溶解金属)が発生している。
おそらく車体を貫徹し終わっていると推察
前方に残る火炎はエンジンオイルもしくはミッションオイルによる発火であろう。
後方の大きな火炎は燃料タンクを撃ち抜いたため燃料による発火と考えられる。
貫徹における発火は一瞬収まったように見える。
しかし、後部ハッチガラスとリアサイドガラスが爆風により砕け始めている。
貫徹により熱せられ赤熱化した金属が火元となり燃料に引火し爆発が始まる。
鎮火したかのように見えたエンジン部分も爆風により再燃
炎に飲み込まれる。
ここで気づくのは目標である自動車の位置だ
当初の停止位置から車両半分ぐらい後退している。
しかも大きく動いたのは砲弾通過後である。
爆発力で動いたとしても後方爆発だから前進するのでは?
それとも、APFSDS弾通過時のエネルギーが蓄えられて後退したのだろうか?
物理に強い方なら何でもない現象なのかもしれないが、謎である。
動画だとあまり気にならないのだが、静止画にしたらすごく気になった。
なお、貫徹時に発火はするが貫徹後に2次発火するのがよく確認できた。
自動消火装置が瞬時に作動して防火をするという意味がやっと理解できた。
それにしても・・・・
前橋県庁前で行われたTBSのTVドラマ「陸王」の撮影にエキストラ参加したかったぜ・・・
肋骨4本も折ってる絶賛骨折中なので断念した(あたりまえ)