APFSDSの効果「対コンクリート壁(PCL)」
対コンクリートとしてPCL(プレキャストコンクリート製L型擁壁)に対する射撃である。
分かりづらいかも知れないが、写真右側に飛翔してきたAPFSDS弾の曵光が確認できる。
PCL擁壁(ようへき)は運び屋稼業で良く運ぶ。
時におちゃめな事も起こるわけだ。林道で脱輪してしまった私のトラックの図
さて、このL型擁壁3枚であるが、後方の壁に立てかけられているのと同じように見える。
高さ4mほどであろうか。
日本製だと幅2mが標準なのだが、縦横比だと高さ4.5m程になるな。ちなみに重量は約4~5トンだ。
2m程度の空間が開いた3重装甲になり弾着部の厚さは18センチ前後であるから3枚合わせて50センチ強の鉄筋コンクリートといった数値になる。
二枚目の後方に炎が見える。
一枚目の弾着側に著明に見える炎は恐らく軽金属製の(一般的にはアルミ合金)翼部てあろう。
二枚目に至る炎は溶解弾芯と場合によっては鉄筋と考えられる。
一枚目よりも炎の量が多くなっているのはAPFSDSの弾芯が二枚の壁の貫徹により姿勢(角度)が変わったためよりようかいしているか鉄筋を直撃しているかのいずれかであろう。
一枚目貫徹時のコンクリート破砕破片が二枚目に届いていないのに弾芯は既に三枚目であることで、APFSDSの超高速性が実感できる。
コンクリート破片の危害範囲が分かる。
徹甲弾が貫徹する際の後方危害範囲は貫徹軸を中心に約30度つまり、60度の範囲に危害すると言われている。どこにいたら助かるのか分かる。