M4A3中特車(これであなたもノーマン気分)
ノーマンて何?
映画「FURY(フューリー)」の主人公の名前だ。
タイプの資格を持つため技術兵として陸軍に志願した若者である。
司令部などの文書作成部署を希望したのだが何故か戦車乗員に(T▽T;)
彼が戦車から脱出する際に使用した脱出口の見学があったわけだ
戦車の下には青いマットが敷いてあり赤い矢印が描いてある
だって
脱出している人がいるぞ
戦車の前の隊員さんが持っていたヘルメットは戦車下に潜る見学者用だった。
車体下にぽっかり空いた脱出口
下に落ちてる脱出口ハッチ
通常のハッチのように片側がヒンジで車体にくっついていない。
地形によっては開ききれず、脱出できないので
開いたら落っこちるようにできている
軽いものじゃないので落っことすと取り付けるのが大変だ
ちなみにマニュアルになんて書いてあるのだろう?
「ESCAPE HATCH:エスケープハッチ」
「ESCAPE DOOR:エスケープドア」
2種類あった
脱出口下から真上を撮る
下側が車体前方になる。
中央の楕円形のものは操縦助手(Assistant Driver)のハッチ
映画FURYで主人公の新兵ノーマンのポジション
ハッチ部のアップ
右に見える巻きバネはハッチが開くようにテンションを与える。
重い鋼鉄製ハッチが軽く楽に開けれる仕掛けだ。
左側のレバーはハッチ固定レバー
画像は解放状態だ
バネがヘタっているのでロックしなくてもハッチは閉まっているが、バネが良好な状態ではロックしないとハッチがバネ力で浮いてしまう。
車体中央方向を撮影、画像右方向が車体前方
中央の棒は「プロペラシャフト」
車体後方のエンジンから前方のトランスミッションまで動力を伝える。
プロペラシャフト奥に見える数個の斜めの箱は76㎜砲弾の車体弾薬架
プロペラシャフト上部の円筒形の装置だが、プーリーベルトでシャフトとつながっている。
形状から、「発電機(ダイナモ)」と推察
脱出口から上半身を入れ操縦席方向を撮影
下に見える円筒形の装置はおそらくブロア(換気扇)
操縦手座席に載せてあるが、本来は右上部の錆びた場所に付いている。
右下の二本のレバーは操向槓(ステアリング・レバー)
シャーマン戦車の車体乗員室は広い。
前面装甲板は壁のようであり、思わずポスターを張りたくなる。
左より
ブロアの乗った操縦手座席、変速レバー、操縦手用計器盤、操向槓である。
手前はトランスミッションだ。
変速レバーによるシフトポジションはごらんの通り
前進5段、後進1段だが、ポジション的に「1速」は緊急用である。
通常走行時には2~5速を使用する。
61式戦車も同じであった。
砲塔下部である。
床の円弧部が二重になっているのが分かる。
下側は固定、上側は砲塔と一緒になって回る。
ギザギザになっているものが砲塔リングである。
右に見える丸い装置が旋回装置であり、ここにピニオンギアがはいっていて砲塔リングギアに噛み合う。
よく考えたら、もっと中に入れたなと、後悔しきり
【おまけ】
資料館展示のM4戦車用76㎜戦車砲弾
※M4戦車の呼び名は
「中特車M4A3」→「中戦車M4A3」→「M4A3戦車」と変わってきている。
76㎜戦車砲はM41軽戦車にも搭載されているが、薬きょうサイズが異なるので互換性は無い。
上が「M4戦車 曳光弾」
下が「M4戦車 榴弾」
と表示されている。
正しくは
上が「M62A1型曳光被帽徹甲弾(M62A1 APC-T)」
下が「M42A1型榴弾M51A5弾頭信管付き(M42A1 HE)」