秋の日のヴィオロンのためいきの | 軍曹!時間だ!…

秋の日のヴィオロンのためいきの

Chanson d’automne

秋の歌

Paul Verlaine

ポール ヴェルレーヌ

 

Les sanglots longs
Des violons
De l’automne

秋の日の

ヴィオロンの

ためいきの
Blessent mon coeur
D’une langueur
Monotone.

ひたぶるに

身にしみて

うら悲し

 

フランスの詩人ポール ヴェルレーヌの「秋の歌」の1節である。

上田敏の邦訳が有名である。

なぜ有名なのかは1944年6月6日、北フランスのノルマンディー地方で実施された史上最大の上陸作戦「オーバーロード作戦」

この作戦実施をフランスの抵抗組織であるレジスタンスに知らせる暗号文だったからである。

上の三行「秋の日の ヴィオロンの ためいきの」で近く上陸作戦が実施されることを知らせ、下の三行「ひたぶるに 身にしみて うら悲し」で48時間以内に上陸作戦が実施されるというものであった。

 

ドイツ軍もこの暗号を知っていた。

ところがドイツ軍上層部はイギリスから最も近いカレー地方に上陸すると見積もっていた。

唯一、ロンメル元帥がノルマンディーに上陸する可能性があると考えて、上陸用舟艇撃破のための仕掛けを用意していた。

ロンメルの誤算は空挺部隊の運用のための遅い月の出、上陸のため遠浅の海岸線が満潮になるという条件を備えるのは6月20日以降と読んでいた事だ。

 

まさか障害物が何もない干潮時の海岸に上陸するとは思ってもいなかった。

自殺行為と思っていたのだ。

 

連合軍も考え方は同じだった。

そこで「当たらなければどうということはない」

ドイツ軍守備陣地を徹底的に艦砲射撃でたたく手段を使った。

撃たれなければ、当たらないからね。

イギリス、カナダ軍は鼻歌交じりで上陸できたが、アメリカ軍は悲惨な運命にあった。

 

で、どこがガルパン?という事になってしまうが、劇場版にてダーリジンが各校に出したお茶会招待の電文「秋の日の ヴィオロンの ためいきの ひたぶるに 身にしみて うら悲し 北の地にて 飲み交わすべし。」と今日(6月6日)を掛け合わせただけだ。

 

それだけだとアレなんで、劇場版で気になった所

 

諸一発目

ダージリンがらみのこれだ

冒頭シーンのダージリンとオレンジペコの会話からのズームアウト

砲塔内から砲身内を抜けていくのはいいのだが・・・・

いきなり腔線が始まってるぞ

薬室はどうした?

 

チャーチルMkVIIのQF75㎜砲はシャーマンの75㎜砲と同じ弾薬だ。

ご覧の様に弾頭直径と薬莢直径は大差ない。

だから薬室が描かれてないのはさみしいぞ

それから、起線部(腔線が始まる部分)はなだらかになっていなくては弾帯が切れてしまうな

普通の人は気付かないのだろうが、戦車砲の元教官としてはそんなところに目が行ってしまうのだった。

ちなみに、参考のために機動戦闘車の砲身内

・・・参考にならないな。