SPEARHEAD(スピアヘッド)№2
SPEARHEAD(スピアヘッド)№2
定価1700円(本体1619円)
アルゴノート社
PANZER誌の告知で特集が「96式装輪装甲車」だったので期待していたのだが
がっかり。
特集と言うからには
1 開発経緯(構造機能含む)
2 運用
3 問題点と今後
少なくとも上記3つの記事が欲しかった。
残念ながら記事は1つ
「問題点と今後」
うーん・・・
いきなり それですか。
18ページをさいて論じていますが、論点ずれてます。
っていうか、偏ってる?
比較対象車がピラーニャ、ストライカー、耐地雷車(MARPなど)
なんだけど。
例えばピラーニャとの比較
ピラーニャは車体側面の装甲板を傾ける
避弾経始を取り入れている。
96式装輪装甲車は垂直だから防御力が低いと?
確かに同じ材質で同じ装甲厚ならその通り。
垂直であっても要求性能を満たしているのだから問題ない。
そもそも、60式装甲車も、73式装甲車も側面は垂直装甲だな。
米国のM113APC、米海兵隊隊のAAVだって垂直だ。
ストライカーだって垂直に近い。
また、側面防弾ガラスについても問題があるとしている。
根拠としてイラクで使用した96式装輪装甲車は窓ガラス部を
装甲板で塞いでいると記述しているが、塞いではいない。
いったいどこからの情報だ?
写真の通りだ。
後ろの窓が透明なのが分かるだろう。
前の窓は塞いであるように見えるが、装甲板ではなく布
中から見るとこんな感じ。マジックテープで固定する。
外が見えるって、いいよ。
最近流行の耐地雷車との比較の件もそう。
下面がV型じゃないからダメダメだと・・
ありゃ耐地雷専用車だから。
イラクでのオーストラリア軍を例にとると
LAV(ASLAV:アズラブ)の下面は平らだ。V型じゃない。
で、V型の奴が向かって右の奴(名前忘れちゃった)
後ろから見ると見事なV型
耐地雷のV型底面はコレくらいやらなきゃ効果ない。
すると、こんな背高のっぽになっちゃう。
でかいよ
ちなみに96式WAPCの高さは自分の頭の
上に横棒(牽引バー)があるが、ほぼこの高さ
つまり、耐地雷性能はあるけど、このでかさは
とってもいい目標、つまり標的にもなるということ。