本日の芦屋航空祭はどうだったのかな~。南部は雨だったので足を伸ばさなかったのですが・・・。なんかそれなりに見れたような話もチラホラ・・・。

さて、ようやく先行量産機が完成したF-35をいきなり失敗扱いしています。10年後に「嘘つき!」って言われてしまうかもしれませんが所感を書いておこうかな~っと。

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以下、素人の感想文なのであまり間に受けないでくださいねw
文字ばっかりでつまらない可能性大です。もどるなら今のうちw

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では。

1.背景
 東西冷戦後(ソ連邦崩壊後)、世界に軍縮の嵐が吹き荒れます。(先進国では現在進行形。)
 特に、ソ連邦による脅威から解放された欧州での軍縮はかなりのものでした。
 当然、ソ連邦との対戦になった際に先陣に立つ予定であった米軍の軍縮もかなりのものです。

 皆様は東西冷戦後(ソ連邦崩壊後)に米国で計画された戦闘機(攻撃機を含む)をご存知でしょうか?

(1)ATA (AdvancedTacticalAircraft:先進技術攻撃機)
  A-6の後継機として、艦上ステルス攻撃機の開発計画。A-12 ジェネラル・ダイナミクス社となったが。計画は中止。

(2)ホーネット2000(マクドネル・ダグラス社)
  海外への輸出を主眼にF/A-18C/Dを発展させた機体を計画。後にF/A-18E/Fとして完成。

(3)F-22の派生型の戦闘爆撃機計画
  FB-22 (CONCEPTTMと表記され、非公式にStrike Raptor(ストライクラプター)または
  Raptor Strike(ラプターストライク)と呼ばれる事もある)は、ロッキード・マーティンから
  アメリカ空軍に提案されている、F-22の派生型の戦闘爆撃機(暫定爆撃プラットフォーム)である。
  ほぼ採用の眼はない。

(4)NATF(Naval Advanced Tactical Fighter)計画
  米海軍向けにF-22を可変翼に変更したモデルF-22Nを提案。艦隊防空用であったF-14の後継を目指した。
  計画中止。

(5)統合打撃戦闘機計画(英: Joint Strike Fighter Program)
  皆様ご存知F-35に続く計画です。
  この計画は

  ・JAST(統合先進攻撃技術)計画
   F-16C/D、A-10A、F/A-18A~D、F-14B/Dの後継機の開発

  ・CALF(共通アフォーダブル軽量戦闘機)計画
   ステルス性を重要視した通常離着陸型のCTOL機と短距離離陸・垂直離着陸型のSTOVL機の開発を
   共通化して低コスト軽量戦闘攻撃機を開発する計画

  ・ASTOVL(発展短距離離陸垂直着陸)研究計画
   海兵隊のAV-8B後継機開発に関する研究
  
  の3つのプロジェクトが合体して出来た計画です。というか3つを合併させた時点で一番進んでいた
  ASTOVL研究計画にみんな相乗りした形です。

 よくみると分かる通り、完成して採用された機体が極端に少ないです。
 実質、F/A-18E/FとF-35Aだけといっても過言ではないでしょう。
 行き過ぎとも言える軍縮によって、寿命を迎えた戦闘機の後継機の計画が潰れていったのです。

2.盛り込みすぎた要求
 JSF計画は、全く用途が異なる戦闘機を1機種に纏めて、維持管理費を抑えようという非常に野心的な計画でした。
 そして、この前哨となったのがF/A-18E/Fの成功でした。

 F/A-18E/Fは米軍機としては異例の早さで完成したプロジェクトです。当初、ATA計画が中止になり、
 A-6の後継機として急遽採用されたものでした。
 しかし非常に完成度が高く維持コストの低減を成し得ました。結果、F-14B/Dの更新もF/A-18E/Fで
 行くこととなりました。今後も2040年くらいまで運用が決まっています。

 当然、この結果を見た軍関係者や米議会は「機種の統合は非常に有用である!」っと思ったのでしょう。
 JSF計画に突き進み、ついにはF-22の生産終了すら決断してしまったのです・・・。

 最終的にどれくらい盛った計画になったかというと。

 ・F-15Cの一部を更新
 ・F-16A~Dを更新
 ・F/A-18A~Dを更新(カナダのCF-18を含む)
 ・A-10Aを更新
 ・AV-8を更新(米海兵隊・イギリス)

 素人が考えても それは無理www って言い出すような計画となったのです。
 しかし、専門家が多数居たにもかかわらず恐ろしいことに「誰も止めなかった」のです。

3.ブレーキが効かなくなる国際共同開発
 冷戦終結後、軍縮が行われたことは先に書きました。これによって各国は新しい戦闘機を単独で開発
 する予算を組めなくなりました。そこで国際共同開発が持ち上がってきたのです。

(1)EFA(European Fighter Aircraft)計画
  イギリス、ドイツ、イタリアの3か国で開発。のちにスペインも合流。EF-2000として完成。
  フランスは計画から離脱してラファールを開発。厳密には、軍縮と直結していない。

(2)JSF計画
  1で書いたので略。計画には米国、英国、加国、豪州、オランダ、イタリア、トルコ、ノルウェー、デンマーク。

(3)FIMA(Future International Military Airlifter:将来国際軍用輸送機)
  エアバス・ミリタリー社が開発している戦術輸送を主な任務とする軍用中型輸送機A400M。
  採用予定国はドイツ、フランス、スペイン、イギリス、トルコ、ベルギー、ルクセンブルク。

 国際共同開発には、以下のメリットがあります。

 ・開発の負担・リスクを各国で分担することが出来る
 ・採用国が増え、生産規模が拡大出来るので維持費用を抑えることが出来る
 ・共通の装備を採用することにより、採用国間の紛争の抑止となる(相手の手札が分かるため)

 反面以下のデメリットがあります。

 ・複数の国の利害が絡むため調整が困難(結果、開発期間が伸びる)
 ・計画を中止すると複数の国に影響が出てしまうので、簡単に中止できない

 F-35の計画はモロにデメリットが出てしまったというべきでしょう。
 (このままでは失敗するかもしれないと思っていても止められない。)

4.異常なまでの共通化へのこだわり
 F-35は、「制空型のF-35A」、「垂直離着陸機型のF-35B」、「艦載型のF-35C」の3種類からなります。
 「共通化して維持コストを下げよう!」っというのが計画の中心です。異常なまでの共通化条件が
 議会により付きつけられました。
 それは、「ABCの全てを共通フレームにすること」でした。

 これはいずれかの型で不具合が発見された場合、修正が全ての型に影響が出るという恐ろしい話なのです。

 例えば、

 A型で問題が出たので、フレーム形状を一部変更
 → B型とC型も同様の形状に変更してテストをやり直し
 → テストの結果、B型で問題が発生
 → フレーム形状の一部を再修正
 → A型とC型も同様の形状に変更してテストをやり直し
 → その結果不具合が・・・以下ループ

 となる恐れが有るのです。実際にF-35の計画は遅々としてなかなか進みません。
 2011年には配備されていないといけないはずなのに、未だに先行量産機でテストをしています。
 恐ろしいことにテストすら満足に消化出来ていないのですよ。

 本当は、共通化は「電子装備(コンピュータやレーダー)」、「エンジン」、「コクピット関連部品
 (操縦桿や射出座席など)」で留めておくべきだったでしょうに・・・。

5.F-35Bの計画中止の危機・・・どころかF-35計画中止の危機
 遅々として進まないF-35の計画に業を煮やした議会は、

 「今後2年以内に目立った成果が出なかったらF-35Bは中止!」

 っと言い出しました。AV-8の後継機の計画にみんな相乗りしてきたのにAV-8の後継機開発計画が
 中止になるなんて・・・。軒を貸して母屋を取られるなんてもんじゃありません。

 さらに恐ろしい話も聞こえてきています。先日、「共和党と民主党が財政赤字削減策で決裂」というニュースが
 入りました。この中には当然国防予算も含まれており、自動的に2023年までに9,500億ドル(73兆1500億円!?)
 を削減しなければならなくなりました。詳しくは、まんぐーすさんの「東京の郊外より・・・」をご参照ください。

 当然、何もかもとりあえず中止にしていかないと10年でそんな金額を削減することは出来ません。
 計画総額で300億ドル (一桁間違えていました・・・)3820億ドルのF-35計画も当然その内数に数えられることと
 なるでしょう。

 お~そ~ろ~し~。