話の核にあるのは「再会」というテーマ。失われた時間、忘れかけていた記憶、そして再び巡り合う運命。登場人物たちの声は、それぞれの過去を抱え、未来を探る。彼らの会話は時に静かに、時に激しく、感情の襞を浮かび上がらせる。脚本の古川祥子さんは、言葉の選び方に非常に慎重で、一つひとつのセリフが重みを持つ。それが動画というよりラジオドラマのような形式にぴったりと溶け込み、聴く者に深い余韻を残す。
特に印象的だったのは、物語の終盤に差し掛かる瞬間だ。登場人物たちが過去と向き合い、未来を選び取る様子は、それぞれの視点を共有することによって、一つ高い次元から縁の結びつきを見渡し、現実を超えた何かを聴く者にも想像させ、一人ひとりに独自の体験を提供する。
その語り口の優しさと、登場人物たちの人間味を称賛せざるを得ない。歩くパワースポットのような、オレンジ色のヘルメットのお兄さん。それは私が目指すところである。
最後に、『また会えたときに』を聴き終えた後、なぜかパプリカサワートニックを飲みたくなった。最近読んだ筒井康隆さんの『パプリカ』の世界から抜け出せないようだ。夢の中で、誰かと再会し、そんな会話を繰り広げたいと強く思った。
次は『パプリカ』を伝える人になろう。