セイヨウトチノキ(西洋栃の木)(マロニエ)は、トチノキ科トチノキ属の
落葉高木で、バルカン半島からトルコが原産です。
別名で「マロニエ」とも呼ばれます。
日本でも街路樹としてよく知られ、広く栽培されています。
皮のなめしに用います。また、民間薬として煎じた汁を
下痢・痔・子宮出血に内服し、はれもの・凍傷・やしもやけなどに塗布します。
ヨーロッパでは、静脈の薬として使われています。
セイヨウトチノキ種子エキスは、果実または葉から抽出して得られるエキスです。
抗炎症作用・収れん作用・毛細血管浸透作用・抗浮腫作用・血行促進作用があります。
化粧水・乳液・クリームなどの基礎化粧品、ヘアローション・シャンプー・
浴用剤などに配合されます。
また、紫外線吸収作用もあり、日焼け防止の目的で
UVケア化粧品にも配合します。
むくみや炎症(腫れを)をとり、痛みをやわらげる効果が期待できます。
強い作用はないものの、副作用は少ないです。外傷後の腫れや、
痔核に適応しますが、最近はあまり処方されません。