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〇四(酉)式飛行哨戒艇は皇国海防軍が運用する飛行艇である。
対潜哨戒を念頭に開発され、長距離を低速で長時間飛ぶ性能を有し、爆雷を通常6個搭載する。
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飛行艇を作りたいのと洋上迷彩機を作りたいのの2点を出発点に制作したものです。
作っている途中に、プロペラ回ったら楽しそう→そのままラジコン化して走らせたら?と発展させてラジコンとして完成しています。
機器はPower Functionです。
・外観
概形としては、30年代のイメージで上翼・双発です。
洋上迷彩は現代風。青・濃青(ダークブルー)でクールな感じです。手持ちに濃青が多くて助かりました。
・動力伝達
Mモーターを主翼上部に搭載し、その動力をプロペラに伝達しつつ、左右の車輪にも伝達し、これら左右の車輪の回転数を変えることで右左折をします。
モーター自体を隠すことはせず、剥き出しでディテールの一部として使っています。
モーターから伸びた軸はそのままプロペラ軸になります。
軸部分は1x5リフトアームで、なるべく浮かないよう固定しています。
で、その途中、ベベルギアを介して下方向に動力が伝えられ、さらに台車部分でベベルギアで横方向に伝達され、車輪が回ります。
縦方向の動力軸は陸揚げ用車輪の支持棒に見立てています。
車輪部分は、専用パーツでミニマムに動力を横に変換しています。
ただし、走行中にねじれるのを防ぐため、ある程度は補強を入れてあります。
具体的には、機体と台車がテクニックパーツで繋がっており、そんな簡単には外れません。特にその内1か所は機体を貫通して左右の台車を直接つないでおり、強度に貢献しています。
・電池等
4+α幅の機体に電池と受信機を入れてあります。実際飛行艇に対してそこまで大きくないので、特に入れるのに苦労はありませんでした。
また、主翼を跳ね上げて電池の入切が可能です。
受信機のペグ穴部分を介して、尾部のユニットは接続しています。
また、後部銃座からチャンネル切り替えができます。
・飛行(走行)性能
構造上、信地旋回に近いことが可能なので、旋回半径は小さいです。
上記の補強のお陰で、タイヤ周りのトラブルはほぼないです。でもたまにモーターが浮きます。
ラジコンとして、普通のリモコン、トレインリモコンどちらも操作可能ですが、それぞれ以下の特性があります。
普通のリモコン
・右左の直感的な操作が可能
・方向転換の際に一旦止まるので、飛行艇の挙動としては不自然
トレインリモコン
・左右の出力を調整することで、リアリティある滑らかな始動や旋回が可能
・直感的な操作が難しい
・尾翼
方向転換にあわせて垂直尾翼が連動します。キャスター角がついているので、直進すればもとに戻ります。
・その他
↑よく見るとライトが点灯している。
PFを搭載しているため、主翼端は純正ライトで点灯することができます。ただ意外と展示して見ると光ってるの目立たないっぽいです。
飛行艇がプロペラを回しながらという面白い形でラジコン作品を作れて満足していますが、
2022年作ということもあり、もっとアップデートできそうだな、とも思っています。
以下は架空設定です。
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◆前史
四方を海に囲まれた皇国では、早期から飛行艇が開発・運用されていた。飛行艇は航続距離が長いほか、飛行場が不要であるため、離島の入江などでも発着可能であったのである。
そうした一連の飛行艇群の最新型として開発されたのが本機である。
しかし、本機はこの時代の趨勢を反映したものとなった。
まず第一に、対潜能力の向上である。
この年(注ː共通暦2022年)、皇国や二重帝国で新型の大型潜水艦が就役し、「海面下の建艦競争」が始まっていた。
一方、対艦においては、航空巡洋艦及び艦上攻撃機の登場並びに陸上雷撃機の発展により、飛行艇からの雷撃は、かつてのような有効性を失っていた。
こうした事情により、新型の飛行艇は、対潜哨戒に重点を置いた機体として開発されることになった。
◆基本構造
単葉上翼の双発機である。発動機は主翼上部中央よりに設置されている。
上翼配置は、眼下を見下ろす際に視界が取れるという利点で採用された。
◆飛行性能
哨戒のために長距離を低速で長時間飛ぶことが可能である。
発動機は大型で強力なものである。1基が使用不能でも飛び続けることができる。
◆装備品
・対潜装備
爆雷を通常6個(車輪装着時は4個)搭載可能である。これを爆弾に置き換えることもできるらしい。ただし、低速であるため対艦攻撃に向くかは不明である。
なお、魚雷は搭載できない。これは、魚雷攻撃機には五三式陸上雷撃機を充てるという方針による。
・固定武装
機首と後部に銃座が1つづつあり、それぞれ7.7mm機関銃を備えている。
◆運用
海防軍の第11飛行隊(軍直属)に配備されている。
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おわり