五二式重装甲車は皇国陸軍が運用する半装軌式の装甲車である。

 

 

○開発
 機動力に優れ、75mm砲を搭載する支援型の「装甲自走砲」として計画された。主に、榴弾を用いて豆戦車(五一式軽装甲車)などの支援を行うことが想定されていた。ただし、後に主砲は57mm砲とされる(後述)。半装軌車として開発された。

 

↑本車の相方である五一式軽装甲車。配備から5年が経過するが、いまだに皇国陸軍の数的主力である。

 


○構造
・武装

 

↑曲射姿勢で歩兵の進出を支援する

 

 主砲は短砲身の57mm砲である。当時の主力であった五一式中戦車と同型であり砲弾が供給しやすいこと、75mm砲に比べて取り回しがよいことの二点が評価された。砲塔は開放式である。
 7.7mm機関銃を車体前部と砲塔に設置することができるが、常に2丁を備えているわけでは無い。

 


・車体と走行装置
 本車の最大の特徴はその足回りであろう。前方は車輪であり、後方は1ポッチ幅の無限軌道である。どちらもサスペンションが組み込まれている。車輪部分にステアリングは無く、無限軌道の速度で方向を変更する。
 一応、この足回りを導入したことで、路外での走行性を保ちつつ、路上や平坦地での快速性を有する車両となった。

 


○配備

↑訓練での車列警護

 

 

 開発直後に三年間戦争が終了し、戦地に配備されることは無かった。

 その後、予算を使い切るために量産が行われ、装甲第二騎団に配備された。五二式中戦車が退役し、〇三(庚)式中戦車が配備されるまでの長い期間、本車は皇国陸軍の中で、砲塔を有する数少ない車両の一つであった。

 2020年に軍の改編が行われ、騎動第四旅団に転配された。21年の第2次東方動乱に同旅団が派遣された際は、本車両も投入された。

 

↑鉄道による輸送ももちろん可能である(写真右下)。

 

 

◆あとがき

 

2018年3月に製作した作品です。4年間もブログにアップせず何やってたの……?

 

P28装甲車(仏)を出発点に、M8自走砲(米)のコンセプトを取り入れて、いつもの日本風の迷彩で制作しました。ブランクが有ったのと、特殊な形状ゆえに砲塔も車体も作るのに時間がかかりましたが、最終的に良いものになったかなと思います。」(当時の下書きより)

 

全体として、半装軌に砲塔を載せた特徴的な外見が気に入っています。

 

砲塔に2人、車内に1人の合計3人乗りです。

 

機関銃は取り外せる一体型

 

なお、年式表記はこの頃から変わっており、

 

2019年4月まで=XX式…XXは皇国暦の下2桁

2019年5月以降=YY(A)式…YYは元号年、Aは採用された月の十干(場合によっては十二支)の漢字一文字。

 

となっています。

 

今作も量産されています。もっとも、2号車は「有ること」が大事なので手を抜いてあります(笑)。

 

↑2号車。フェンダーがプレート、砲塔脇のレールプレートが新灰…など手抜きあり。

 

最新作との並び。迷彩が一緒なら、開発時期が違っても、同じ組織の装備なんだな~というのが分かってよいです。

 

振り返ってみて、まだ当時の自分は技術が未熟だったな、と思うことは殆ど無いですね。よく作られています。

というか、ディテールの細かさはこの時の方が上かなぁ。

ただ、強度面では不十分だと感じます。やはりトレイン参入後のほうが、兵器作品も強度が高い傾向にあります。

 

以上です。

おわり